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あなたの隣をめぐって

誠凛2年
逆ハー







「純愛ー、お昼食堂いこーっ」
『んー、いいよー』
親友兼所属部の監督の相田に誘われ持ってきていたお弁当を片手に食堂へ向かった


食堂は相変わらずの人の多さだった
「私買ってくるから席取りお願いっ」
『わかった〜』
ひらひらと手をふって見送る
キョロキョロと辺りを見渡せば
(はっけーんっ)
いいとこ見つけたと、そこへ向かう

『ひゅーうーがくんっ』
どーんっと体当たりをする
「おわっ、純愛か…ビックリするだろ…」
『ビックリさせてんだもん、当たり前でしょ?
やっほー、みんな』
そこにはバスケ部2年が揃っていた
けらけらと笑えばでこぴんされた
「だアホ、んで?どうしたんだよ
弁当もってんのに食堂来るとか」
『いったいっ
リコに誘われたの、んで席取りお願いされたから探してたら日向くん発見したからタックルしたの』
きゅるんとかわいく言う
「そうかそうか…じゃねぇよ
なんだよ最後の!」
『えー?そのまんまじゃんっ
ねー、一緒していい?』
みんなに聞けばいいよっと快く返ってきた
『ありがとーっ
あ、リコーっ』
ちょうどトレーを持ってこっちへ来ていた相田に手をふる
「純愛っ、にみんな…
チッ、純愛と2人っきりじゃないのか」
「カントク、最後の聞こえてる」
『リコー?舌打ちは感心しないぞ?』
むにっと両手で頬を挟む
「純愛…っごめんねっ」
きゃっと頬を赤らめる相田
「「「「「チッ…」」」」」
水戸部を除く全員が舌打ちをした
『みんなもどうしたの?舌打ちはいけませんっ』
めっと指をたてる
「とりあえず座りなって水戸部がいってる」
と小金井が口を開く
『あ、そうだね
んじゃあ…』
「「「「「隣おいでよ/来いよ」」」」」
またしても水戸部を除く全員の声が揃う
『え、あ、みんなの横はちょっと無理があるかな…あと、横空いてない人いるし…』
あはは…と苦笑い

「お前向こう行けよ」
「そっちが行けよ」
みんなの好意は素直に嬉しいけど返せなくて困るんだよねと考えているとぎゃーぎゃー口論になっていた
困ったなーなんて他人事のように眺めていると
じっと見つめている水戸部と視線があった
ぽんぽんっと隣を叩いていて
"こっちおいで"と主張していた
にこっと笑い返してこっそり移動
『ありがと』と呟いて隣に座る
その時の水戸部は結構嬉しそうだった

お弁当を開けて一口食べる
『ねー、リコー?
早く食べないと時間なくなっちゃうよ?っていうか冷めるよ?』
もぐもぐとお弁当を食べ進める
「だって純愛の…、っ!!」
「「「「「!!!?」」」」」
『みんな面白いねー
百面相ね』
けらけらと笑う
「水戸部…お前…」
「抜け駆けとは感心しないな…」
「水戸部やるな…」
「水戸部ずりーっ」
「水戸部…」
「純愛…」
『えー、なになに?
ってかリコは前おいで?
早く食べていかないと次音楽だよ?』
「純愛…っ」

その時の監督の顔は今までにないくらい勝ち誇っていたとかいないとか


―――――――――
逆ハー?なのか?
隣を獲得すべく口論始まるもそれに参加しなかった水戸部によって奪われるというね
水戸部さんじわじわと攻めます(笑)
リコも大抵いいポジについてます
報われない他の人たち
あんまり会話なくてすいませんでした
逆ハー難しいですねー

鈍感な純愛を勝ち取れるのは誰でしょうね?

リクありがとうございましたっ

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