short | ナノ

叶わない夢だと思ってた

青峰
まだピュワなとき






『え、と…青峰くん?
話ってなに?』

私は今、人通りの少ない裏庭にいる

事の始まりは10分ほど前
青峰に話があるから来てほしい、そういわれて呼び出された
そして今に至る

「あー…その、さ
俺、純愛のことが好き…だ」
少し顔を赤らめて言いづらそうに告げる青峰

『え…』
驚きを隠せない
まさか青峰に告白されるとは思いもよらないことだった
青峰、といえば誰が見ても口を揃えて言うんじゃないかってくらいのバスケバカ
私、純愛は帝光バスケ部のマネージャーをつとめてて
桃井と共に選手を支え、他よりみんなのそばにいたからよく知っている
(うそ、でしょ…?)
だって青峰くんは…バスケバカで…バスケばっかりじゃない…

私たちが出会ったのは一年とちょっと前の入学式
同じクラスだった
ひょこりと飛び抜けている頭、他よりもよく焼けている肌
インパクトはとても強くて、よく目立っていた
よく話すようになったのはバスケ部のマネージャーになった辺りから
同じマネージャー同士桃井と仲良くなったことがきっかけだろう
いまでは、日常生活でもよくしゃべる関係になった
いつでもバスケ、バスケ、バスケ、で
ただただその時はよっぽどバスケ好きなんだなってそのくらいだった
でも、一軍にあがってはじめて試合を見たとき
なんてきれいな人なんだろうと思った
目が離せなかった
それから青峰という存在を意識し始めた
けど、青峰本人はやっぱりバスケバカで"私"を見ていない、ずっとそう思ってきた
もしバレてこの関係が壊れるならずっと隠し通すほうがいいと思った
なのに―――


「その…よかったら、付き合ってほしーんだけど…」
照れてはいるもののまっすぐ見つめてくる青峰


ドク…

ずっと隠し続けていた気持ちが主張してくる
(ああ…やっぱり私はこの人が好きだ…)


『なんで、私なの…?』
うつむいてようやく言葉を発する

「…入学したときから気になってた
んで、バスケ部に入ってからよく話すようになっただろ?
普通のときは天然でドジっぽいのに、練習になるとてきぱき仕事して…その、ギャップに惹かれた…というか…
気づいたらいつも目で追ってるし、黄瀬とかと話てんのみたらムカムカするし…」
そこまで言うとあーっと頭をがしがしとかく
「とにかく!俺は純愛が好きなんだ
俺と付き合ってください」

ドクン…

ああ、これは夢なんだ
きっと都合のいい夢見てるんだ
だって、だってさ
こんなに望んだ言葉を、欲していた言葉が
好きな人から聞けるなんて…


ポロ…
涙が一筋こぼれ落ちた

『あ…』
ぎょっとした青峰の顔が見えた
「え、あ、」
相当焦っているのか意味のない言葉を発し続ける青峰

止まらない涙
(やだ…止まれ…泣くな…)
ごしごしと袖でぬぐっても溢れ出してくる涙
『ごめ…あの、ね
いやとかじゃ、ないから…
嬉しいの…ずっと好きだった、青峰くんのこと…』
そう言うと同時に抱き締められる
『あ、青峰…くん…』
今度は純愛が焦り出す
「…やべぇ、すっげー嬉しい」
ぎゅう…と抱き締めてくる青峰
『私もすごく嬉しい…』
青峰の背中に腕をまわす

「純愛…これからもよろしくな」
にかっとはにかんだ笑顔を見せてくれた
『こちらこそよろしくお願いします…っ』


――――――
意味がわからなくなってしまった…
しかもほとんどしゃべっていない…
すいません、ほんとうにすいません
しかも捏造過ぎる…

青峰さんシチュエーションが思い付かないよ…
初書きからエロに走るんもどうなんだ…と思ったもので…

青峰って敬語使うんかな…

アンケートに青峰入れてくださった方…ほんと申し訳ない…
が!答えてくださってありがとうございました!

最後まで読んでくださった純愛様も
ありがとうございました!

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