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恋に落ちるその時は

緑間
高尾双子妹







〔今日のおは朝占〜〜い!!


…最下位は残念、かに座です
人に優しくすると吉となるでしょう
ラッキーアイテムは絆創膏
1つ持っていたらいざというときに…〕

「最下位…今日はついてないのだよ
運気の補正のためならば1つとは言わず1箱持っていくさ」
新品の絆創膏を箱ごと鞄に入れる
家を出て学校へ向かう
途中高尾が後ろから自転車でやって来た
「おっはよー真ちゃん」
「おはよう高、尾…」
振り返り挨拶をしようとしたところで言葉が止まる
『おはよー緑間くん』
高尾の自転車の後ろに乗っている少女を見て固まる
「なにをやっているのだよ…」
『え?なにって…』
「二人乗り?」
ねーと顔を見合わせる二人
この二人は双子である
「ふん、朝から仲のいいことだな」
くいとメガネを押し上げる
「なになに、真ちゃん
嫉妬〜?」
にやにやと見てくる高尾を殴る
「うるさいのだよ」
「いってーな!もー」
(何だかんだいって楽しそうじゃん)
くすくすと少女、純愛は思う
「なに笑ってんだよー純愛」
『えー?楽しそうだなーって?』
笑いながら言うと
「どこがー」と兄、和成に言われる
緑間には「まったくなのだよ」
と言われた

徒歩の緑間に合わせるために二人も自転車を降り歩く
今日の練習がどうのだとか話す内容はやっぱりバスケで
何だかんだでバスケ好きだなーって改めて思う
と、『いったーっ』
いじっていた逆剥けが思った以上に深くめくれ血が滲み出す
「どったのー?」
と高尾
どうしたんだと声には出さないが目線で訴えてくる緑間
『あー…のけちゃった』
あはは…と二人に血の滲んでいる指を見せる
「ばっか!あれほどいじんなっていったろ」
怒りながらも絆創膏なかったっけと鞄を探る
『和成持ってないでしょ絶対』
けらけら笑いながら、大丈夫だからこれくらーいと言う
「はぁ…ほら」
と先ほどのやり取りを見ていた緑間が絆創膏を差し出す
『にゃ!ありがとー、さすがだねぇ緑間くん』
受け取って高尾に渡す
『和成貼ってー』
と指を出してくる
「何で俺なんだよ、チャリもってんのにー
真ちゃんに頼めよ」
ちらと緑間をみる高尾
『えー、絆創膏までもらって貼ってもらうなんて悪いよー』
と、渋る
「…そのくらいなんともないのだよ、貸せ」
と高尾から絆創膏を奪い取る
『うー、ごめんねー』
はい、と指を出す
ぺたっと絆創膏を貼ってもらった
『ありがとー緑間くんっ』
ふふーと笑う
そんな純愛を見て鼓動が高鳴っていくのを感じていた
(な、なんなのだよ…これは)
心なしか顔が熱い
それを見ていた高尾が
「ちょっと〜、俺の妹に惚れんなよ?真ちゃん」
にやにやと見てくる
「ち、違うのだよ!おは朝でだな…!」
「はいはい、純愛結構モテんだぜ?
がんばれ〜」
いまだにやにやする高尾




緑間が恋するちょっと前の話




『ねーなんの話してるのー?』
「んー?真ちゃんがねー」
「高尾っ」



―――――――
緑・間!!
わからん!
この人のシチュエーション!
性格!わからんすぎて!!!
あああああああああ
ほんとすいません

アンケートに緑間入れてくださった方
ありがとうございました!
そして最後まで読んでくださった純愛様!
ありがとうございました!

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