short | ナノ

夕暮れの教室で

花宮と恋人





日が沈み出し世界がオレンジに染まっていく
人気がまばらになった校舎のある一室

純愛は自分の教室で日誌を書いていた
『…あとちょっと…』
呟いて、カリカリとペンを走らせる



それからさらに日が沈み、辺りは薄暗くなっていた

『はー…終わったぁ』
んー、とのびをする
「あ、やっと終わったの?」
『終わったよー……え?』
(教室は私一人のはず…)

「やあ」
にこっと笑い私に話しかけるのは花宮真で
『え!?あ、え?いつから…!?』
いつからいたのかわからない花宮に困惑を隠せない
「5時半?」
1時間も前だ
『うそ!?』
(1時間一緒にいて気づかなかったの!?どれだけ集中してたの私!)
なんてぐるぐる頭のなかで考えていると
「んなワケねぇだろバァカ」
と、笑ってくる
『む、むかつく…』
「ふはっむかついてる暇あったらさっさとかたづけろよ
帰んぞ」
にやにやと笑う花宮
『いーっだ!わかってますぅ!』
勢いよくたてり
荒っぽくシャーペンを筆箱にしまう
「ふはっ怒った?」
と、またにやにやしながら聞いてくる
『べっつにー?』
ぷーと頬を膨らませて帰りの準備を進める
「怒った顔の純愛もイイけど…」
ちょっとこっちむけと言われたから
『なによ』とだけ返事して向く
すると
ぐっと顎をつかまれキスされる
『なっ!?』
驚いた拍子に少し空いた口に花宮はすかさず舌を入れる
『ふっ…んん…』
角度を変えて執拗に舌を絡めてくる
(やば…力入んない…)
膝から崩れ落ちそうになったのを抱き止められる

どれだけたったのだろう
満足したのかキスをやめた花宮
『なんで…!』
こんなことをしたのと顔を赤らめて抗議する
「したかったから?」
飄々と答える花宮
『ここ学校…!誰か来たらどうするのよ!』
「来たってかまわしねぇよ
見せつけるだけだよ」
にやりと笑う
『〜〜〜!!?』
怒りを通り越すほどだ
はぁ…と、ため息をはいた


「なぁさっさと帰ろうぜ
続き、したい」
怪しく笑う彼に逆らう術など心得ておりません…




――――
ううん
わからない、わからないwww
花宮くんの口調…つかめない
7〜11巻とばして12巻読んじゃいまして
花宮くんに目覚めた?感じでして…
んなワケねぇだろバァカっての大好きです!(笑)
悶えた結果の初書きです…
後悔はしていない…はず


最後まで読んでくださった純愛様
ありがとうございました!

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