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可愛い可愛い

花宮双子の妹







我らがキャプテン、花宮真には
ほかの学校のバスケ部の連中に見られると
おそらくドン引きされるであろう光景がある
まぁ、他所がどう思おうが俺らには関係のないこと…今日も今日とて、霧崎第一は平和です




『まこ!お腹すいた!』
授業を終えるチャイムが鳴り生徒が席を立ち始めた頃小柄な少女が空腹を訴える

「んー、飯くいにいっか」
伸びをして席を立つ"まこ"と呼ばれた人物
そう、彼こそ我らがキャプテン花宮真

「俺も俺もー!」
「あー、腹減ったなー」
「…なんで当然のごとくお前らも一緒なんだよ、あ?」
どこから現れたのか集まりぞろぞろとついていくバスケ部のメンバー
せっかくの可愛い妹との2人っきりの食事タイムを奪われた花宮は機嫌が悪いようだ

『もー、まこ!起こっちゃだーめー!ね?みんなと一緒に食べよ?』
にこっと笑って指を突き立て注意する花宮純愛
花宮真の双子の妹だ

「ち…っ、しゃーねぇな」
可愛い可愛い溺愛する妹がそういうのだ
聞かざるを得ない




ぞろぞろとバスケ部一向は屋上へ向かいしょうもない話をしながら食事をすすめていく


「純愛、あ」
弁当の後は恒例のお菓子タイム
花宮は口をあけて純愛にお菓子をねだる
『はい、あーん』
その行為をさも当然のごとく受け入れお菓子を与える純愛

その光景はまさに恋人、のようである


この兄妹のいちゃいちゃぶりはこんなものではない


登校はもちろん同じ
お昼休憩を含め休み時間も一緒にすごす
冬になると花宮が純愛を膝に呼んで抱えて温もっている時もある

純愛といる時の花宮の顔は
バスケをしている時の花宮と別人なのでは、と誰しもが疑うレベルで別人だ
もう一度いうが、別人だ

にやけきってデレデレしている
純愛のお願いならなんでも聞くし必ず遂行させる

この学校でこの兄妹のことを知らないものはいないだろう




『まこー、今日は友達と寄り道してから帰るね!』

「!!俺も行く」

『えー、だめ、今日は女子会なのー』

「!!??」

「「「「笑」」」」
そんなやりとりをしてクラスメイトから笑われるのも名物だったりもする花宮兄妹なのでした






ーーーーーーーーーー
ふっへへ、いみふー
溺愛?あれ?

まぁいい、か…?
まこたんきゃらちげぇ←


読んでいただきありがとうございました(^ω^≡^ω^)


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