short | ナノ

触れたい

赤司恋人
遠距離





会いたかった、触れたかった

なのに

会いたくない、触れられない

なぜだか、わかる…?征十郎…


君と私の物理的距離が一般的な恋人よりも
遠く遠くに離れているから
あなたにそうそう簡単には会えない
だからこそ、君に会える日は待ち遠しい
もうじきあなたに会いに初めて京都に行くね
でも、今私はただ不安しかないの
行きたくないと、思ってしまうの
楽しみなのに、楽しみじゃない
会いたいのに、会いたくない
この気持ちの矛盾がイヤになる

なんで…?
そんなの、満たされることを知った人間は"もっと"欲しがるから
ダメなんだ
私は満たされることを知っちゃいけないんだ
君にはすぐ会えないから
"会いたい"なんてわがまま言っちゃいけないのに
君に触れてしまったら?
もっと、触れたくなる
離れたくなくなる
そばにいたくなるから、ダメなんだ


ねぇ、征十郎
好きよ、大好き
会いたい、触れたい
大好きだからこそ、会いたくない、触れたくない
満たされることを知ってくるしくなるならば

いっそのこと

満たされずにいる方が楽なのかな

君に私の醜い欲望を晒したくないんだ
嫌われたくないんだ

教えて、征十郎…

私たちに


ずっとってあるのかな…

君のそばに居続けることはできるのかな

それが叶うなら、君に触れてもいいかな…?


ーーーーーーーーーーーー
せーじゅーろー
べつにせーちゃんじゃなくてもよくね?とか言わないで
なんか訳わかんないや
ただの私の気持ち





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