short | ナノ

弱り目にもいいことあるのです

赤司くん
中高ごちゃ混ぜ設定
メール






弱り目にたたり目?
いえいえとんでもない
幸福すぎるよ



『ん…よく寝た…』
私純愛はただいま風邪で寝込んでます
高熱が出て体もだるかったので朝からずっと寝ていました

『んー…何時だろ』
ケータイケータイ…と枕元においてあった携帯をとり、開く
時刻は午後六時
『六時かぁ…今ごろみんな練習中だよね…あーさつきちゃんに全部任せちゃうことなってるよねー…なおったら謝んないと…』
ただえさえ普段の仕事量は多く大変だというのにそれを二人分もさせてしまっている
罪悪感にさいなまれながらもこればかりは仕方がない、そのあとどうするかだよね!と少しばかり開き直る
と、そこで携帯のランプがちかちかと点滅していることに気がついた
(メール…誰だろ)
受信ボックスを開くとメールがたまっていた
それはクラスの子、同じマネージャーの子、さつきちゃんに黄瀬くん
『わ…みんな…心配させちゃったなー』
一通一通目を通してそれぞれに返事を返し、私愛されてるなーなんて思い一人クスクスと笑ってしまう
『あ、またメール…』
携帯は新しいメールを受信した

それは思いもよらない人物からだった



『あ…赤司くん…』
ずっと片想い中の相手からのメール
すごく嬉しい
しかもあの赤司くんだ
滅多なことではメールしないし
しても部活関係のこと
アドレスを交換してから一年近くなるがこれまでしたメールは数えるほど

メールを開くとそこには

〔純愛大丈夫か?桃井から熱で寝込んでいるときいた
純愛がいないって涼太や桃井がうるさいんだ
さすがの僕にもこれは手に負えないよ
だから早く直して練習来いよ?

待ってるから〕

『〜っ!』
携帯を握りしめベッドでもだえてしまう
嬉しい
(待ってるから…か…)
黄瀬くんやさつきちゃんを落ち着かせて練習に集中させるためとはいえそう言われるとやっぱりニヤける

ニヤけ顔をおさえつつメールを打つ
〔心配してくれてありがとう
あとごめんね黄瀬くんたち
結構寝たから熱も下がってきてるしたぶん明日には行けると思う〕
送信っと
一息ついて今日の練習風景を想像する
想像しやすすぎて笑ってしまう
するとまたランプが点灯する
赤司くんだ
(はや…練習中じゃないのかな)
見ると
〔大丈夫そうならいいんだ
ほんとに困りものだよあの二人は特に
しまいに大輝も敦もつまらないと言い出したよ
まあ僕もつまらないがね
明日純愛に会えることを楽しみに練習に励むよ
じゃあ練習に戻るから、ゆっくり休めよ
また明日な〕

思わず硬直
赤司くんが…あの赤司くんが?
私に会えなくてつまらないとか会えることを楽しみにしてるとか思ってくれてるんだ…
もしかして…もしかする?
期待してもいいのかなー…もっとアピールしようかなぁ
てゆーかどうしよう!明日どんな顔して会えばいいの!?
意識しすぎてまともに顔見れる自信ない!!
ぐるんぐるんと頭はフル回転
あ!いっけない
返信しなきゃ…

…なんて返そう
困った…



延々悩んだあげく
〔私も赤司くんに会えること楽しみにしてる
練習頑張ってね
また明日〕

作ったメールはこれ
読み直してまた悩む
これは直球すぎ!?
告白してるようなもんだよね!?
やめやめ!作り直そ!
そう思いボタンを押した

『あ!!!』
間違えて送信ボタンを押していた
急いでキャンセル
が、時すでに遅し
“送信完了しました“
事務的に画面に写し出す携帯
少しだけ憎らしい

憎んでも仕方がない
諦めよう
あとは赤司くんが深くとらえないことを祈ろう


もうさすがに返信はないだろうと思っていたが
…来た

恐る恐る開く
やっぱり赤司くんで
〔そんな風に言われると今すぐ会いたくなるだろう?
罰として明日一番に僕に会いに来て
…伝えたいことがある〕

再び硬直、赤面
叫びたしたい気持ちを押さえる

ああ、人生でこんなに明日が楽しみな日ははじめてです…



fin.



相変わらずの意味不明!
キャラ崩壊ハンパないですね…すいません…
管理人的には赤司くんは恥ずかしげもなくさらっと口説きそうです(笑)
や、でもこれはちゃんと両思いですからね!
最後までみてくださった純愛様!
ありがとうございました(*´ェ`*)

prev / next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -