short | ナノ

恋せよ乙女!

黄瀬くん夢
とかいいながら黄瀬くんちょびっとしか出てきません
さつきちゃんと恋バナしてるだけ
黄瀬くんに片想い





梅雨に入り本格的に雨が降り続けるなか
教室で私は同じ部のマネージャーでしかも同じクラスの
桃井さつきと一緒にファッション雑誌を見ていた

「にしてもきーちゃんやっぱかっこいいね〜」
『だよね〜さすがモデル』
そこ雑誌は表紙の一面を黄瀬くんが飾り
それもあいまってか黄瀬くんが多くのっていた

てか、かっこよすぎ!
ほんとにあのわんこな黄瀬くんなの?!

ついまじまじと見てしまう

「純愛ちゃん見すぎ〜
いくら好きな人だからってぇ」
にやにやと笑いながら桃井がつついてくる
『ちっ、違うよっ!これほんとにあのわんこな黄瀬くんなのかなって思っただけでっ!』
つい勢いよく否定してしまう
「もう!事実だからってそんなに慌てないでよね〜余計妬けちゃうっ
私だってテツくんと…」
桃井にとっさの否定は無駄だった
しまいには桃井自身の話になってしまった
テツくんもとい黒子くんの話をさせると長い
ひたすらしゃべるしゃべる
よくそんなにしゃべれるわっとツッコミを入れたくなるほどだ
けれど恋する乙女
黒子くんの話をする桃井はとても可愛らしい
それに二人は親友
結局は自分の話もしだし
黒子くんの話から恋バナへと変わるのだ


「…にしてもさーやっぱり好きな人がモデルって大変だよね」
『あはは…そうなんだよねぇ…黄瀬くんかっこいいし…ファンの子多いし』
それが一番の悩み
休み時間だろうと授業時間(おもに体育)だろうと彼の周りにはファンの子がいる

「で・も!練習中のきーちゃんは独り占めよ〜?」
そう、いつでも周りにファンの子がいるけれど
唯一いないとき、それが放課後
バスケの練習をはじめてからだ
部に入った当初はいた
が、あまりに多く歓声も騒がしいため
現キャプテンの赤司くんが、黄瀬くんに来させないようにしたのだ
黄瀬くんのお願いだけあってか翌日からは誰一人としていなくなった

『でも…あんまり進展ないしー…』
桃井と親友だからか話す機会は多い方だ
でも友人の域でとどまっている気がするのだ
「そうかなー?(鈍感なんだから…)」
あの好き好きアピールに気づかないなんて…
桃井がそんなことを思っていたなんて知らず

『そーだよぉ…なにかアピール方法ないかな?さつきちゃぁん…』
たすけてとでも訴えるように瞳をうるうるさせて見つめてくる
「あぁっもう!純愛ちゃんかわいいっ!」
『う…苦し…』
ぎゅっと抱きついてくる桃井の背中をぺちぺちと叩き
苦しさを伝える
「ああ!ごめん純愛ちゃん!」
慌てて離してくれた

「お詫びといっちゃなんだけど…」
口に人差し指を当てたポーズで言う桃井
(なんでそんなにかわいいの…さつきちゃん…)
我が親友ながら羨ましさを感じる

「来週の金曜日きーちゃん誕生日なんだよ」
そう教えてくれた
耳元でこしょこしょと
“なにかプレゼントしちゃいなよ!“
と続けて

『〜っ!さつきちゃん!ありがとぉぉっ!!』
さっきとは逆に私が桃井に抱きついた
桃井はがんばれ〜と頭を撫でてくれた

私が体を離したあと
「あ、そういえば次の授業の準備物ロッカーだった!とってくるねー」
そういって桃井は教室を出た

その間にプレゼントを必死に考えていた私は
教室の外の桃井と黄瀬くんの会話など知るよしもなかった



(よかったねきーちゃん♪)
(…桃っちに感謝するッス///)


fin.




わけワカメ!\(^o^)/
純愛ちゃんの片想いかと見せかけて
実は両思いだった!みたいな?
すいません最後はどーしても照れた感じを出したかったので///を入れてしまいました
嫌いな方はほんと申し訳ないです(>д<;)
しかも黄瀬くん誕生日近いとかでもなんでもないのに!ごめんね黄瀬くん!


最後まで見てくださった純愛様!
ありがとうございました!

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