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苦さの中の甘さ

花宮恋人






『まーこ』
ひょこりと開かれた扉から顔を覗かせる純愛
「ああ、来たの」
椅子に腰掛け足を組み本を読んでいた花宮
『来たの、って、真が来いって言ったんでしょ』
ぷーと頬を膨らませ花宮のもとに近づく
『話って?』
「まあ、おいで」
本を置いた花宮が自分の膝をポンポンと叩く
『…ん』
渋々膝に跨がればぐっと後頭部を押されキスされる
『っ…ん、ふぁ…っ』
くちゅりと舌を絡ませられる
(苦い…)
舌が触れる度に伝わる苦さ
(また、食べたな…)
ちらと回りに目線を巡らせば視界に入る苦味の元凶
「…ああ、もっと欲しかった?」
一度離れた唇
花宮が手を伸ばし取るカカオ100%のチョコレート
一齧りしてまたキスされる
『っ、んん…、や、ん…っ』
(苦い…っ)
花宮の舌を介して口に広がる苦さに舌を引くも器用に絡めとられる
舌が触れ合う度ぴりっと全身を伝う甘いしびれ
『…〜っ、』
(真とのキスは嫌い…最近わざとああやってチョコつきの苦いキスするから
でも…)

花宮の首に腕を回し抱きついて舌を絡める

(苦いけど…それを上回る甘さがあとから出てくるから…)


(…ずるい)


(真とのキスは苦いから嫌い、だけど…甘いから好き…)


「お前はこのキスが一番好きだろ?」
勝ち誇ったような笑みを向けられる

『……好き』
(…わかっててする辺りがやっぱり真だな…)




――――――――――――
久しぶりのはなーみやー!
カカオ100%のチョコレートって売ってるんですか
手に入るんですか
どうなんですか、花宮さーん(笑)

実際のとこどうなんでしょうね
結構高い数値は見たことありますけどね
70とか80くらいなら

とりあえずくっっっそ苦いですよねたぶん
純愛は苦いの嫌いで、チョコはホワイトかミルク派なんで100%どころかブラックすら好きじゃないんです

花宮さーんはキスうまそうです(笑)

そんな妄想ww

んではでは
ありがとうございました!

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