short | ナノ

ハートを射止めた…

赤司くんと寄り道デート
恋人設定





それは夏の帰り道で
私たちが付き合ってちょうど半年がたった頃だった


どんっどんどんっ

『あ、花火だぁ…きれー!』
帰り道、突然の音、何かと思えば花火だった
「そういや今日花火大会が行われているみたいだな」
となりにいた赤司くんは思い出したかのように呟いた
『あーそういやそーだったなぁ』
あはは忘れてたや

そうやって笑うと
赤司くんは
「屋台も出ているみたいだし、よっていくか?」
突然のお誘い
練習が忙しくて恋人らしいことと言えば一緒に帰る、それだけだった
なのでこれは素直に嬉しい
『行く!行きたいです!』
そう言えば
「じゃあ行こうか」


そうして私たちはお祭りに参加したのだ



『わぁ…いっぱいいろんな屋台ある〜
すごーい!』

小学生以来タイミングがなかなか合わずお祭りにいっていなかったためテンションはハイだ
辺りをキョロキョロと見渡していたら

『あ、あれかわいー…』

「なにか気になるものがあったのか?」

『え、あー…あれ』
聞こえないように言ったつもりだったのに…さすがは赤司くん?
よく聞いてる
私は戸惑いながらも気になったものを指差した
『あれ、あの射的のやつ
しろいうさぎの…』

「ああ…あれ?赤いリボンつけた…」

『うんそれ』

「ほしい?」

『え!いやいや!可愛いなぁって思っただけだから!ってかとれないよ〜私射的苦手だもん』

「誰が純愛にとれっていったの、
僕がとるさ」

赤司くんは射的の屋台へと近づいた

「一回」
お店のおじさんにそう言いお金を渡した

はいよとおじさんは射的の銃を渡してくれた

赤司くんは構え、集中し引き金を引いた


ぱんっ


それは見事に当たりゲットすることができた

たった今とったばかりのそれを
「はい、純愛
大切にしてよ?」
と私に差し出しれくれた

『…ありがとうっ!』
(私のために…)
とても嬉しかった

「純愛…可愛すぎ…(ぼそ)」

『え?赤司くんなにか言った?』

「いや、なにも?」

『えー!嘘!絶対なにか言ったって!ねー教えてよー』

聞き取れなかったことと教えてくれない不満から頬を膨らませて抗議してくる純愛の頭をなで
「なんでもないよ
さ、もう遅い、帰ろう?」
そういって手を差し出せば
諦めたのか『はぁい』と
手をにぎりかえしてくる純愛

そんな仕草に愛しさを感じながら
たまには寄り道もするもんだな
と心の中で思う赤司だった




fin.





季節ものを!
きっと赤司くんは射的とか銃系統のものはうまいと思ってる!
うん!捏造だ!
最後まで読んでくださった純愛様!
ありがとうございました(*´艸`)

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