記録
「遺言探偵外伝・小説家夏油傑の事件簿」あとがきのようなもの

遺言探偵を書いていて、思いのほか小説家夏油が気に入ってしまったので蛇足と思いつつも外伝に着手しました。本編とは別ヒロインというややこしさですみません…。
事件を警察に通報しなかったのは、曲がりなりにも探偵であった五条との差別化です。私の中で五条は理のひと、夏油は情のひとというイメージがあって、それを反映したかたちでもあります。

本編時系列でいうところの「詛盟の桜」から始まり「人魚墜落」の裏軸で事件が起き、最終回は「愛と遺言」の冒頭の少し前というような具合でした。ちょこちょこ本編のことに言及できるの楽しかったです。
洞窟とか滝とか好きなんですが、本編ではやっていなかったので外伝で採用しました。「もうない洞窟」とか定番ですが、やっぱり良いものですよね…。

女性のことをすぐ下の名前で呼ぶ夏油が主人公のことは名字で呼んでるところとか、だらしないところを主人公だけには見せているところとか、そういうところに夏油の本心をパラパラ鏤めています。
あと、男前がボロアパートに住んでる設定が大好物なので、年季の入った建物に住んでいただきました。私の小説、好きだからって西日暮里付近出しがちだな…という自覚はあります。

蛇足めいた外伝でしたが、番外編のひとつとしてお楽しみいただけたら嬉しいです。
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この度は拙作をご完読いただき、誠にありがとうございました!


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