〇〇しないと出られない部屋


(注意)
・R-18なので対象年齢未満の方はブラウザバック。
・ハンタ夢書いてないけど、そこの夢主のifストーリーに当たる。
・官能小説目指してたので書き方が酷い。喘ぎとか擬音とか。苦手な方は即時退却。


(簡単な設定)
・ビヨンド組に属して、暗黒大陸を目指してる
・各キャラとの関係
 ジン:師匠、大好き、自他ともに認める信者
 パリストン:警戒対象、好かれても困る(性癖歪んでるから)、でも何か放っておけない、最後は好きになる
 ミュヘル:戦闘面の師匠、鬼コーチ
・夢主の念能力は瞬間移動



***



「!!」

気が付いた時には8畳のワンルーム、ダブルベッドにパリストンさんと一緒に寝ていた。
すぐに飛び起きて部屋を確認すると、カキンにあるビヨンド組の本拠地ではない見覚えのない部屋にいた。

部屋にはベッドと引き出し付きのサイドボードしかなく、ボードの上にはプラスチックのボトルが置いてあった。ボトルはピンク色で"ラブローション"と書いてある。悪い予感がしてサイドボードの引き出しを素早く開けた。"0.01"と面いっぱいに書かれた手のひらサイズの箱。

ローション、コンドーム、ベッド、そしてパリストンさん。

「まさか、、」

いやしかし、ローションもコンドームも開けた形跡はないし、私の服もパリストンさんの服も乱れていない。何も起きてない!絶対!
疑いを確信へ、ううん、願望へと変換しワンルームの扉へ向かう。

パリストンさんが起きたら面倒になる状況なのは間違いない。先に起きて良かった。早く出て行こう。


出口らしい扉の前に立って、ドアノブを掴むとピリッと電気が走って咄嗟に離した。もう一度ドアノブを掴むと継続的に弱電流が流れてるようだった。
それにもっとおかしいのはドアノブが回らないこと。押すでも引くでもスライドするでもない。

「は??」

一瞬混乱して、すぐにパリストンさんの仕業に違いない、外から施錠されているんだろうと推理した。
となればわざわざ素直に扉から出る必要もない。手っ取り早く瞬間移動で、と発を行おうとした時、またおかしいことに気づく。

念が使えなかった。


「………起きそうで嫌だけど、力づくで」

ドカッ


とにかくこのイヤラシイ部屋から出たくて扉に蹴りを入れたが、念でガードされているのかビクリともしない。


「何この部屋、、、」


一方、サキが扉を蹴る音で目覚めたパリストンが起き上がった時クシャリと音がした。
パリストンの背中とベッドの間に小さなメモが挟まれており、それが擦れた音だった。
何だと思って紙を見やると"セックスしないと出られない部屋"と書いてあった。


***


パリストンが起きたことで、ベッドに戻ってきたサキ。おはようございます、と気まずそうに挨拶をした。

「おはようございます。面白い紙を見つけたのですが、心当たりはありますか?」

手渡された紙の内容を見てサキは絶叫した。
セ、、セセセ、、セッ……

「パリスさんの仕業でしょ!!ここから出してください!」
「いえいえ。僕も何のことか分かりません」
「……」

力いっぱい睨んだけれど、本当に何も知らないのか、実は企んでるのかポーカーフェイスの上手なパリストン相手じゃ追求してもしょうがないとサキも早々に諦めた。

「とりあえず扉は開かないので、別の出入り口がないか壁、床、天井、隅々まで探しましょう。念も使えないので飛べもしない」
「分かりました」


プロハンター二人がかりで部屋を調べても隠し扉は見つからず、ベッドとサイドボードしかない殺風景な部屋で他にやることもなくベッドに間隔を開けて座った。


「こういうことされる心当たりはありますか」
「んー、無いですね。恨みを買うことは多いですが、こんな変態じみたいなことする人はいないと思います」
「……はあ、何でこんな目に。さっきからお腹も空かないし現実と切り離されてるのかもしれません。ここ、時計もないし」
「そうですね。催眠状態かもしれませんね。サキさん、ここで目を覚ます前の記憶はありますか」
「いつも通り夜になって部屋で寝たはずです」
「僕も同じです」
「であれば催眠状態の可能性が高いですね。朝誰かが起こしてくれれば覚醒できるはずです」
「そうですね。しばらく待ちましょうか」


いつまで待てばいいのか分からない状況で、こんな変な部屋で無言のままベッドに座ってるのも辛いものがあって、サキは適当に世間話を始めた。
パリストンはいつも通り笑顔のままそれを聞いて、時には自分から話題を振って、数時間に渡って会話を続けた。

けれど先に会話を切ったのはサキだった。
何だか身体が熱い。呼吸もしづらい気がした。

不自然でないように会話を切ったが、二人しかいない空間で、かつプロハンターで観察眼は鍛えられているのだから、すぐにパリストンはサキを心配した。


「具合悪いですか?」
「……少し」
「横になった方がいいですよ」
「いえ、大丈夫です」


サキが返答したのも束の間、パリストンは立ち上がってサキを横にさせようと両肩を押してきた。


「いやいやいや」


対抗するようにパリストンの両手を掴んだ。


「寝てていいですよ。夢の中とはいえ体調が悪いのは心配です」
「こんな部屋で眠れるわけないですよね」
「どうして?」
「どうしてって、、」
「こんな緊急事態で悪巧みなんてしませんよ。安心して寝てください」
「結構です。追加の悪巧みなんてまっぴらです。心配してるのはパリスさんに寝込みを襲われないかってことですよ!!」
「……」
「無言にならないでください!」
「ははは」


サキが焦った顔をするとパリストンは笑った。
明らかにサキの様子がおかしいこと、この部屋の条件"セックスしないと出られない部屋"を考えれば、二人ともサキの身に何が起きてるか分かっていた。


「では辛くなったら教えてください」


パリストンはサキを押し倒すのを諦めて、また間隔を開けてベッドに座った。


***


時間が経つにつれてサキの体は疼きが強くなっていた。涙も出てきていよいよ座っているのがしんどくなり、パリストンが座る反対側のベッドの端に寄って身体を縮こませた。

息も上がって弱っている___発情していることが分かっていてもパリストンは何もしてこない。

サキにはそれが意外だった。人を傷つけて弄ぶのが大好きな人種なのに。案外性行為に関しては紳士的なのか?にしては今までセクハラ行為をしてきたけど。


「はぁ、、ハッ、、は、」


サキの弱々しい呼吸音とシーツの擦れる音がしばらく部屋に響いていた。


「ぁ、、ぅ、、ンン」


こんなに体が熱いのに、サキにはそれ以上どうしたらいいのか分からなかった。男女の性行為、セックスの知識はあれど、自慰の仕方を知らなかったのだ。


「ぅう、、ヒクッ」


ミュヘルとの修行でどれだけ怪我しようと泣かなかったサキがしゃくりながら泣き始めた。それだけ感度が上がって発情していた。でも性に疎いサキにはそこからどうすればいいのか分からない。
ただ夢から覚めるのを待つしかない。


「……ジンさん」


理性を失いながら、サキは大好きな師匠に助けを求めた。サキの後ろに座っていたパリストンはその言葉に感心していた。

サキさんってこんな状況でもジンさんを頼るんだ、どうせならここにいるのがジンさんで、僕は外から見ていたかったなあ……と。

パリストンも背もたれのないベットにただ座ってるのが嫌になってきてベッドに横になった。サキは今や文句を言ってくることもない。自分のことで手一杯そうだった。


もう何時間もこの部屋にいて、サキは発情しているのにパリストンには何の変化もない。ただ暇だった。
悪巧みはしないと宣告した手前、自分から襲うつもりはなかったけれど、こんなに面白いサキさんを突かないのも勿体ない。
心配するふりをして背中をさすってあげた。

ビクビク!ビクッッ!

「ひ、ああっああ!?アッ、アア」

背中に触れただけなのに、体全体で飛び跳ねていた。これだけの刺激でイったんだ。虐めたい。

パリストンは目の前の玩具で遊びたくて仕方なくなった。結局あの紙を見つけてから、部屋に閉じ込められた状況を知ってからこうなることは見えていた。
サキも絶対パリストンは手を出してくると分かっていたはずだ。


「ねえ、サキさん。我慢するのやめませんか」


パリストンは縮こまってるサキを抱き寄せ、腕と脚を使って手中に収めた。
いきなり体を動かされたことでサキはまた甲高い声を上げて絶頂を迎えた。
パリストンが何を言ってるのか分からない、理解できないが、サキの本能が、まだ微かに残っている理性が拒絶する。


「離し、てッ!」


否定されればそれだけ面白い。まだまだ余裕のあるパリストンは力が入らず逃げれないサキをそのまま抱きしめたまま動かなかった。

さっきまでなかったパリストンの匂いに頭の中がいっぱいになった。そしてもっと欲しいと。
でも微かな理性が邪魔をする。求めてはいけない。
この人だけはダメだと。


ドクン、、ドクン、、ドクン!

「ぅう、ーーッ、ひっ、、」


抗えない快楽が押し寄せて、理性を掻っ攫っていく。サキはパリストンのシャツを掴んだ。


「体、熱い、、っ、助けて」
「仰せのままに」


サキの上に流れるように跨って上からキスをする。唇、瞼、頬、耳、下顎、鼻の先。
順番にキスをしていくとサキはビクビクとか跳ねて、水揚げされた鮮魚のように足をばたつかせていた。
また唇に戻って、喘いでる隙間に舌を割り込ませて歯列をなぞる。サキは耐えられないのかパリストンの頭を両腕で押さえ込んできて、自分の首を自分で締めている状態。


頭が動かないまま、キスをしたままでパリストンは右手をサキの着ていたTシャツに潜り込ませた。
胸が小さいサキの可愛らしい乳首、それを親指で優しく押しつぶした。


「ひっ…あ、やめっ、アア!!」
「乳首気持ちいいですか?」
「やらっ、もう!!止まって!」
「セックスしないと出られませんよ」


サキが泣きながら懇願する姿が愛らしく、とてもそそられた。
パリストンのペニスは既にズボンの下で張り詰め、硬直しており、サキさんがこんななのに我慢する必要ないかとズボンのファスナーを下ろした。

サキの服を脱がして身体中にキスを、時に噛み付いて字を残していく。同時に自分のモノを触る。
本当はサキに触って欲しいけど、今は無理そうだ。あと何回か、発情効果が消えるまでイってもらってその後で色々してもらおうと考える。

全身を愛撫しながらパンツを下ろすとすでにぐっしょり濡れて愛液が溢れた秘部がのぞく。テラテラと艶めいて非常にいやらしい。
サイドボードからコンドームとローションを持ってきて、準備に取り掛かる。

サキの足を両側に広げ、膣口にローションで濡らした指を当てがう。サキはベッドにくたりとしていて、もう起きてるのかなんなのか分からない。こっちはこっちで張り詰めているから進めてしまうけど。

指を押し入れると、当たり前だけどキツかった。サキの性経験がないことは知っていたし、そういうことに疎いがために発情してても自慰に至っていなかったから。

一本、ゆっくりと押し入れて中の感触を確かめる。熱くてうねっていて、きゅうきゅう締め付けてくる。


「ゆっくり慣らしますから、ちゃんと起きててくださいね」


ちゅっとサキの曲げて立っている左膝にキスをする。ああとか、ううとか口が閉じれなくてだらしなく喘いでいる。それも可愛いと思うから、だいぶサキさんに毒されてるなと自覚する。

じゅぷ、ジュプッ、クチクチ

ローションを足しながら念入りに膣を広げる。二本目が余裕になってきたところで三本目を挿れた。


「アア、あああ!!アッああッ!!」


指を中で折り曲げると性感帯のGスポットに当たる。気持ちいいみたいで腰が何度も何度も震える。


「も、、アア、」
「んー、何ですか」


何か言いたげなサキに顔を近づけて唇を奪う。
同時に下も動かせば話したくても話せないだろう。

どくどく溢れる粘液にそろそろだと指を引き抜いた。そしてコンドームの箱を開けて自身のものに被せた。


「挿れちゃいますね」


問答無用で挿入しようと思った矢先、サキが子供のように両手を伸ばしてきた。
パリストンは思わず口許が緩んでしまう。これはサキの承諾を表しているから。

サキの上半身をなんとか起き上がらせて自分の背中に手を回させる。その動きの中でパリストンは少しずつ雁首を押し込んで、じっくりと陰茎を挿入していく。


ググ、ぐっ、ぐっ、


段々と対面座位の姿勢になってお互い抱き寄せながら、キスをしながら一つになった。
サキは全身で快楽を求めてパリストンに擦り寄っていた。胸を寄せて、足を絡ませて、セックスなんて初めてだろうに、それでもどう求めたらいいのか本能的に分かっているようだった。


じゅぽッ、グポポ、くちっ、じゅぽ

「はあ…ああっ!アッああ!ンあっ」
「気持ち、いいですね」
「アッ!ヒあ!んああ!、、ああっ!!」
「……またイッちゃいましたね。時間はたっぷりありますから。たくさんイッて楽しみましょうね」


既に扉は開いてるのかもしれないが、そんなことはどうだって良かった。

なんでこんなに気持ちいいんだろう。なんだろう。フワフワしてる。パリスさん、パリスさんが近い。いい匂いがする……

パリストンが避妊具を交換してる間、サキはパリストンに抱きつきながら息を整えていた。首に鼻息が当たってくすぐったい。
そして突然パリストンの首筋に唇が触れた。サキがパリストンの首を伝う汗を舐め始めたのだった。

パリストンは一瞬驚いた後、その行為が無性に愛らしくてサキの背中を優しく、赤子を宥めるように叩いた。


次第に媚薬効果が薄れてきたのか、少しは回るようになった頭でパリストンの行動の意外性を感じていた。


なんだ、この人普通に優しくできたんだ――




***

***


「あ、起きた。扉開いたので外出ましょうか」
「……ここであったことはお互い忘れましょう」
「ええ、良いじゃないですか。このままセフレなんて」
「そんな不純な関係、絶対に嫌だ!!」

サキはパリストンを置いて開いたドアから出ていった。



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