屋上。そこは私のぼっち飯に最適な場所である。教室は騒がしいし先生が気を使って一緒に食べようなどと抜かすので私は大抵ここでご飯を食べる。


…但し、一人、ではない。


「お、遅いぜよなまえちゃん。待ちきれんくて先に食べ始めてしもうた。」

「待つなよ。つかなんで今日も居るわけ、」


同じクラスの仁王雅治と、不本意ながらふたりでご飯を食べているのだ。
あらぬ誤解を産むので釘を刺すが、私とこいつは友達以下である。

「ひどいのう」

モノローグ入ってくんな白髪。

こうなったきっかけは、さぼりをしていた仁王のもとに弁当を持って私が現れたことが一番の原因である。


寂しい奴と認定され、俺が一緒に食っちゃるけえ、仲良うしてくれんか、とかなんとか言ってたような。

いい迷惑だ。


……まあ、つまらなくないから少しは楽しいんだけど。


  「なまえちゃん、眠いから膝貸してくれんかの。ありがとな。」


会話が成立してねーよ、膝に頭乗せんな。尻尾引きちぎるぞ。
 

そういえばこいつもテニス部だったっけ。


幸村くんには苦労するだろうな。ははは。ざまみろ。


      



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