そういえば、私自身の話をしていなかった。


私の名前は、…え?それはいい?まあそうだよね、要らないよね

簡単に言うと、立海大付属中学三年のみょうじなまえだ。
因みに友達は居ない。
理由は簡単だ。私はみんなからかなり浮いていた。一日のほぼ全てを睡眠に費やし、挙げ句の果て身長は174。
女の子、と言うよりも男っぽい言動…その他諸々。


友達が出来ないのも当たり前である。
別に嫌がらせを受けているとか、そう言う訳じゃないし。全く問題視していないのだ。


そんな異質分子に手を差し伸べたのは……神の、子?とか言う中二くさいあだ名がついている(らしい)幸村精市くんだ。


全国でもかなり有名なテニス部の部長をしている。らしい。


…念のため言っておくが、私は三年間睡眠しかしていないので校内のことは知らないに等しい。

今の話は全て隣の美作君にはなして貰った受け売りである。


幸村精市。羨ましいほど可愛らしい顔立ちだ。


私は今、そんな彼と並んで花壇の手入れをしていた。






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