三時間目の途中、私のポケットの中の携帯が震えた。

誰だよ、授業中に…そういいつつ机の下でメールを確認した。


To みょうじ
From 幸村
本文:今日は第二学習室で食べるよ。お前は今日購買だって蓮二が言ってたから、なんかあったかい飲み物よろしくね。


パシリかよ!あいつ、本当に性格悪いな。時々見せる優しさはどこから来るんだろ、謎。

でも逆らうと怖いから、仕方なく了解、とだけメールを返す。あったかい飲み物か、何にしようかな。

昼前に購買で焼そばパンとかやくおにぎりを選んだところまではよかった。

幸村くん、何飲むのかな……?気に入らないもの買っちゃって怒られたらしゃれにならない。

迷いに迷ったあげく、なんだか似合いそうなミルクティーを買った。気に入らない、とか言うなよ…?

第二学習室の扉を開けたところ、もうすでにみんな集まって食べ始めていた。

「みょうじ、遅いよ」

「混んでたんだよ」

はい、と言いながらミルクティーのパックを投げつけた。

「ありがとう、はいお礼」

彼は受け取ると机の上に置いてあったココアを私に投げてよこした。

「いつも飲んでるでしょ」

なにこいつ可愛い!



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