なんやかんやで柳に話を聞いて貰っていた。題名は……篇、とか続きがありそうで嫌だな。

さらり。柳くんはノートに私が話したことをまとめ終えて、思案顔をしている……(んだと思う)

「つまり」

かりかり。柳くんはノートに何か書き加えながら話した。

「……いや。この件は自分で見つけるべきだな。」

「え?」

「とにかくお前は仁王のことをどう思っている」

「……忠犬マサ公?」

ぶは、と柳は吹き出した。

「冗談はよせ。あいつは飼うにしては自由すぎるぞ」

「だよねえ、」

「……その気持ちだ」

「は?」

「結局のところお前は仁王に対して飼い犬程度の感情しか抱いていない。まあ多少の愛情があったとしても犬だからだ。」

……なんか仁王ごめん。犬に例えたのはミスだったかも


「……そうだよね。柳、ありがとう」

きっと答えは初めから決まってたんだ。答えのまとめを柳にしてもらっただけだ。

ちゃんと、仁王に言わないと。


私の、答え。






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