君ってばなんて面倒くさいんだ


*大学生設定

目が覚めた。軽く寝返りを打ってベッドから出る。

今日は確か一限からだったはず、急いで準備しなきゃ間に合わない。

隣でぬくぬくしてる奴が昨日、突然映画見るなんて言いだすから。結局寝れたのは二時近くだ。

昼間は向日が納豆ぶちまけるわ侑士はラーメン投げるわ。

今は七時すぎ。準備しないと遅れてしまう。

着替えて、顔を洗って、薄く化粧をしてリビングに戻り、朝食の準備をしていると眠そうな目を擦りながら侑士が起きてきた。

「おはよ。私一限あるから、先に行くし。」

手早く残り物やご飯をよそい、準備をしていると。いつの間にか背後にいた侑士はのしりと私の背中に体重をかけた。

「…行かんでええやん」

まだ眠いのか、少しだけ声も高い。体、あったかいし。

「駄目だよ、斉藤教授の単位取りにくいんだから」

軽くあしらいって準備を始めようとすると、侑士は私の手首を掴んだ。

「決めた。行かせへん、今日は仲良くサボりや」

私の手を引き、こたつに押し込んでいそいそと隣に座る。

満足げなその顔を見てると、なんだかこっちまでどうでもよくなって。

「仕方ないなあ…」

まったく面倒くさい彼氏だ。






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