──コンコン
「……何だ?」
「いや、あのよ…俺の洗濯もん、混ざってねぇか?」
「あぁ?混ざってねぇよんなもん」
「本当に?絶対混じってねぇ?」
「おい。テメェ、俺様を疑ってんのか?上等だ!」
「ひっ!そっ、そうじゃねぇって!もしかしてって思ったんだよっ」
「洗濯もんはテメェの仕事だろっ!何でちゃんと管理してねぇんだよっ」
「すいませんでしたっ!!」
「ふん。どうせどっかに置き忘れたんだろ」
「いや、そんな気軽に置き忘れれるもんじゃねぇんだよ」
「じゃあ風にでも飛ばされたんだろ。昨日外に干したんだろ?」
「おう。そっか、風に飛ばされたのか…俺のパンツ」
「………」
「じゃあ外も探してみるか。誰かに拾われたら気まずいしな…邪魔してごめんな」
──バタンッ
「…………これ、見覚えねぇと思ったらあいつのか。……仕方ねぇ、貰っとくか」
back