「うーあー…」


ざあああああああ…


(六限の体育の時は降ってなかったのに…)

今日自分が日直だったことを忘れていたため真っ白の学級日誌に手をつけたのが15分前

(月曜日は学校の規定により部活がないから早く帰れるはずだったのになー)

そんなことを思ったけれど、悪いのは自分なのでそこはまあ我慢する

しかし、だ
突然土砂降りになるとはどういうことだ


「傘なんて持ってきてねーよー…」


一緒に帰る予定だったあいつには先帰っといていい、と言っておいたから傘に入れてくれる友達もいない


玄関を目の前にしてうなだれていると外からか猫が入ってきた
首輪をしてるから飼い猫なんだろう
俺と目が合うとこっちにすり寄ってきた

猫はなんだかあいつに似てる
まああいつが猫耳帽なのが原因だけど
あ、性格も似てるや、気まぐれなとことか


「人懐っこいな、お前。迷ったのか?」

にゃあ

「お前名前なんてーの?」

にゃあ

「にゃあ、じゃわかんねーよ」

にゃあ

「はーあ…あいつなら猫語分かったりしてな」

にゃあ、にゃー

「あっ」

ぴょいっ、と俺の手をすり抜けて雨の中に走っていった猫
小声で「風邪引くなよー」とだけ言っておいた




「このままいくと風邪引くのは半田でしょ?」


「え…」

顔を上げると猫をだいた猫耳帽君が俺に傘を差しだしていた



(さあ、帰るよ真一)











よくわかんない\( ^P^ )/

[ 14/26 ]

[*prev] [next#]



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -