「半田ー」
「マックス!どこ行ってたんだよ!」
「いやーお弁当忘れちゃってさー」
焦ったー、と言いながら半田の隣に座る
いつもなら屋上には他に何組かいるんだけど今日は僕たちだけみたいだ
「心配するだろっ!馬鹿っ」
ぷう、と頬を膨らます半田はやっぱりかわいい
「うん、ごめんね」
そう僕が言うといつもまあ無事で良かったけどさ、と返してくれる
今日もそうだろうと、思ってた
「……」
半田は無言でうつむいたまま
「…?半田?」
不思議に思ってのぞき込むけど顔はよくみえないまま
何かがおかしい、そう思った
「は、半田!?」
柄にもなくオロオロ
それをみた半田の肩が震えだした
「……ぶはっあはははは!」
「…半田?」
「もう限界!マックスかわいー!」
「…は?」
要はいつもと違う反応をして僕がどうでるのかを見たかったらしい
半田のくせに、小癪な
「半田」
「ははは!なーに?」
上機嫌な半田はなにも疑わずに僕のほうに顔を上げた
そのまま僕は顔を半田に近づけて…
「い゛っ!なにすんだよマックス!」
「ははは!半田かーわいー!」
ご飯を食べ終わって午後の授業に入ってからも半田は僕にかまれたこめかみをしきりにおさえていた
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