学校帰り俺の家に遊びに来た松野
遊び…というかゲームするだけだけど

そのゲームも今は一段落して
松野は俺のベッドに寝ころんでいる
ちなみに俺はベッドに背を預けて床に座ってる


「ねえ、半田」
「んー」
「呼んでみただけー」

あ、こいつがこう言うときは

「なぁ松野」
「んー?」
「今日さ、泊まってかね?」
「まじで」
「うん、まじ」

じゃあ荷物とり帰んなきゃなー
そうつぶやきながら全く動こうとしない松野
…まぁ、俺もだけどさ

いつでもできるから
いいんだ、そんなこと

最悪俺の新品やるしさ
スウェット二着あるし…寝るとき用の帽子はないけど
まぁ、そこは松野に妥協してもらうしかない


だって今大事なことは 別にあるから

「だからさ、松野」
「うん?」
「そんな寂しがるなよ」

名前呼んで確認しなくても
ちゃんと俺はここにいるよ
一緒にいるのは
ちゃんと半田真一だよ


「…半端のくせに」



ごろん、と俺と反対方向に寝返りをうった松野が無性に可愛くて小さく笑ってしまった

寂しがり屋さんと僕



――――――――――
突然さみしんぼになる松野さん





[ 16/26 ]

[*prev] [next#]



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -