「おきろー円堂ー!えーんーどーうー」


周りはクスクス笑い円堂を起こさんと教卓から叫んでいる教師はあきれと笑いが混じった顔をしている
呼ばれた当の本人は未だに寝息をたてたままだ

「まったく、本当に学校には部活をしに来てるだけみたいだな、お前は」

なんて教師がぼやいているが全くその通りである

俺の席は円堂より3つ斜め左下だからさすがに起こしに行ってやるわけにはいかない
円堂の隣の席の半田は肩をたたいたり「円堂、円堂!」と囁いているようだが全く効果なし
終いには半田の前の席の松野が「椅子引っこ抜けば?」などと言い出す始末である


そんな微笑ましいというか、馬鹿らしいことをしているうちに授業終了のチャイムがなった
教師は「誰か円堂が起きたら俺んとこ来いって言っとけー」と言って教室を出て行った

さあ、お昼の時間だ
円堂を起こさないと…


「えーんどう!昼だ、起きろ!」
「お昼っ!」

風丸の声に円堂ががばっと頭を上げた
クラスメイトがクスクス笑っている

「まったくお前は…」
ふぅ、と溜め息混じりに言うと
あはは…と苦笑いが帰ってきた

「田代先生が呼んでたぞ、起きたら俺んとこ来いってさ」
「げ、マジ?」

田代先生とは先ほどの授業の担当教師だ
それほど怖くはないがそれなりに何か課せられるだろう
多分、プリント5枚…とか

「ちょっと俺行ってくるから!風丸さき食ってて!」

そう言い残すと円堂は走って教室を出て行った

「忙しいやつだよ、まったく…」


呆れ半分、と言った感じで風丸が笑った


(昔からずっと変わんないなあ…円堂)


慌ただしくあっちこっち右往左往したり、とんでもないド天然発言で周りを驚かせたり、ドジしたり、あの笑顔でみんなを魅了したり…あとは、いつでもどこでもフラグ建築してきたり(これには些か思うところがあるが、まあ円堂だから仕方がない)

(ほんとに見てて飽きないよ、お前は)




そんなお前だから こんなに好きになったんだ、きっと



LIKE?LOVE!
大好きな陸上よりお前とやるサッカーを選ぶぐらいね




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n番煎じだろう…oh…
不完全燃焼感満っっ載ですいませんorz


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