俺が"見つかった"

否、"見つけられた"と言った方が正しいだろうか
大多数の中から俺"個人"を特定できる奴
俺はそいつと"恋"をする事が決まっていた
そこには性別、見かけ、性格、歳の差等あらゆる垣根は存在しない


それは"恋は盲目"やら"好きになったら関係ない"やら、そんなロマンチックな理由ではなく



そうプログラミングされているのだから





「半田!」

"松野空介"が俺を呼んだ
この人物が俺の唯一の"恋愛対象"
ちなみに男だ
俺は外見は男で設定されてあるから
見た目は所謂"同性愛"とやらに分類されるのだろうか

「あのさ、半田って食べたり飲んだりするの?」
「ん…しなくても動くけど機能は付いてる」
ここは松野の家
彼の親は海外出張中らしく、松野はほぼ一人暮らし状態だ
これは俺も都合がいい

「味覚は?」
「判別できるようにはなってるけど…」
「けど?」
「"辛い"はわからない」
「ふーん、そういうことか…」

前から思ってたけどこいつは察しがいい
多分俺に"痛い"という感覚がないことに気付いたはずだ
でもちょっと違うから訂正しとく

「正確には"痛い"感覚が無い訳じゃなくて鈍いだけなんだ。とくに舌の神経はそうしてあるって博士が」

「博士?ああ、つくった人?」
「うん」
「へー…まあいいや。じゃあ僕とお茶しない?」
「あー…財布置いてきた」
「大丈夫大丈夫!僕の奢りでさ!」

なんか申し訳ないしなー、と言うと
じゃあ半田のこといろいろ聞かせてよ、と言われた
それで僕的にはお釣りがくるから
そう言われたからその条件でコイツの誘いに乗ることにした




コイツのオススメの店でイチゴパフェを食べた
甘いものが好きらしい松野はチョコパフェをつつきながら幸せそうな顔をしていた
その顔が無性に可愛かった


それから松野はメロンソーダを2つ頼んだ
しゅわしゅわ音を立てるそれが運ばれてきた後俺が自分の話を始めた

全部話した方がいいか

そう松野に聞いたら任せると言われた






さて、どこから話そうか



メロンソーダと共に




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更新ゆったりすいませんorz

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