夏のはじめのとある朝
ボクらは出会って
ボクは君に恋をした

でも君には秘密があった
だから はじめ君はボクと恋仲にはなれないと言った
同性という垣根を優に飛び越えたボクの恋になんか障害があると思う?
そう聞いたら 君は目を丸くした後、お前面白いな、なんて言ってふわりと笑った

あ、可愛い

やっぱり好きだと思った




君の秘密とは 簡単に言えば
人間ではないということ
人類が生み出した最も人間に近いロボット
いや、人間より高性能か…?
ボクらと違うのは 彼は不死身だということ
とりあえずボクが知ってるのはそれだけ


(不死身…不死身ねぇ…)


何をしても、されても死なない身体
壊れない存在
"形あるものはいつか壊れる"という真理を見事にぶち抜いた存在ということだ


見た目は言っては難かもしれないが
"平々凡々"それ以上でもなければそれ以下でもない
彼は実に人間らしくてロボットにはまるで見えなかった

正直にそう言うと彼はだってあからさまだと見つかっちゃうだろ?と難しい顔で笑った
何に、とは何となくわかったから聞かなかったけど、そうやって複雑な表情もできる彼はやっぱり人間らしいと思った









でも後にボクは この時"何"から見つかってはいけないのかをちゃんと知っとくべきだったんだと後悔することになる




はじまりの夏






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SEKA/INOO/WARI/の"不死鳥"を元にした小説です

あの歌大好き(*´ω`*)

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