「こ、こんにちはー!誰かいらっしゃいます…?」
「萌奈!どうしました?」
「セイバー!うわー久し振り!」
「お久しぶりです。あなたがここに来るなんて珍しいですね」
「ああ、ちょっとお届け物しに来たんだ」
「お届け物、とは…?」
「じゃじゃーん!ハッピーバレンタイン!」
「こ、これは!?“ちょこれいと”ですか!?」
「そうだよーセイバーと、アイリさんと舞弥さんと、衛宮さんの分」
「あんな外道マスターの分も用意して下さったのですね。萌奈は優しい方だ」
「セイバー…一応マスターでしょ…?」
「いいのです。あんなマスター。私はアイリスフィールの方が良かった。それか、萌奈、あなたでも」
「(僕は思う…ほんとにセイバーは女なんだろうか…)」
「アイリスフィールもきっと喜ぶでしょう、ありがとうございます」
「いーえ。ほんとはイリヤちゃんの分も用意してたんだけどね、」
「仕方ないです、ご息女はこちらに来てませんからね。その分私が食べましょう」
「そうだね。セイバーがいっぱい食べると思って多めに持ってきたから!」
「切嗣の分まで食べ尽くしてみせましょう。」
「いや、衛宮さんが可哀想だから」
「もしかしてこれは萌奈の手作りですか?」
「(華麗にスルー…)うん。水起と桃夜も一緒にだけど」
「水起と桃夜もですか。実に美味しそうですね!」
「色々大変だったけどね…はは」
「ふふ、3人が苦労して作った物だ、大事に食べるとしよう。次は手料理を頂きたいな」
「今度、遊びに来なよ。きっと2人も喜ぶよ!」
「是非。」
「じゃあ、僕は次があるから行くね」
「わざわざありがとうございました。道中どうかお気をつけて」





「セイバーはほんとに騎士だなぁ…」
「ばぁ」
「うわっ」
「はは、びっくりしたかい?」
「え、衛宮さん!びっくりさせないで下さいよ」
「いや、見かけた顔が居るなぁと思ってね。なにか用でもあった?」
「いえ、バレンタインチョコを渡しに…」
「バレンタインチョコ?」
「あ、衛宮さんの分もありますよ。全部セイバーに渡しといてあります」
「…僕が帰るまでに残ってるか不安だな…」
「あはは。多分大丈夫ですよ」
「わざわざありがとうね、美味しくいただくよ」
「いいえ。セイバーと仲良く食べてくださいね!」
「それは無理難題だね」
「頑張ってください!それじゃあ」
「…ちょっとは、頑張ってみよう、かな…なんてね」



Happy Valentine Day!
2012.0214



→「次は、あのマンションか…」
→「次は3人で集まるんだっけ」



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セイバーが切嗣嫌い過ぎますね(笑)別に切嗣嫌いじゃないんですよ…ただ…ただ…(笑)
騎士の喋り方むずいです








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