「とーきーおーみさーん」
「あ、水起おにいちゃん!」
「おお、凛ちゃん!こんにちは」
「こんにちはっ、お父さまにごよう?」
「うん。時臣さんどこにいるかな?」
「お父さまならたぶんおへやにいるわ」
「ありがとう。あ、凛ちゃんにもあげるね。葵さんの分も」
「もっ、もしかして、チョコ?」
「そうだよー」
「あ、ありがとう!私、なにもよういしてないわ、ごめんなさい」
「いいのいいの。来月待ってるね」
「うん!ありがとう、水起おにいちゃん!」
「いいえー。じゃあ時臣さんの所行くね」
「私もお母さまにこれとどけてくる!」
「転ばないようになー!……可愛いな凛ちゃん、愛すべきロリ」



「すみません、時臣さん居ますか?」
「水起くんかい?どうぞ」
「失礼しまーす…あ、お取り込み中でした?」
「いいや、大丈夫だよ。一段落ついた所だったしね」
「俺の用事すぐ済むんで大丈夫ですよ」
「いや、わざわざ来てくれたのに。どうぞかけてくれ」
「ありがとうございます。今日も今日とて優雅ですね時臣さん」
「そうかい?ありがとう」
「家訓ですもんね。あ、これチョコレートです!はぴばれー」
「…?ありがとう…?」
「あれ?意味分かってません?」
「……、」
「時臣さん?」
「水起くん、私がチョコレート好きだなんて言ったかな?」
「…時臣さん、今日何日か知ってます?」
「2月14日だろう」
「今日、何の日か知ってます?」
「…なにか特別な日なのかい?」
「…いや、うん…。いいです、時臣さんはそれでいいです」
「??」
「これはまぁ、俺からのいつもの感謝の気持ちです。」
「光栄だよ、ありがとう。結局今日はなにか特別」
「水起!!!!!!」
「げっ…」
「王よ、どうなされたのですか」
「水起からちょこを貰いに来たのだ。」
「…渡したくねぇ…」
「そうでしたか。では私はこれで失礼しますね」
「えっ、ちょ、時臣さん!?」
「ふっ、気が利くではないか時臣。」
「水起君ありがとうね、味わって食べるよ。それでは王、失礼する」
「ああ、早く行け」
「時臣さあああんんん」


Happy Valentine Day!
2012.0214


→「…はぁ、仕方ねぇけどAU王の相手してやるか…」




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時臣師まじフェアリー
フェアリーまじフェアリー








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