迷子なう。某つぶやきはやってないけど、心の中で呟いてみる、迷子なう。【急募】氷帝テニスコートの場所【拡散】ってしたい気分。きのこ君は無情にも俺を置いてさっさと行ってしまったので、黄色い声をBGMに俺は1人寂しく佇んでいた。


「あのきのこ野郎…!」


次会ったら、けちょんけちょんにしてやんよ!あのきのこ頭丸刈りにしてやろうそうしよう。きのこ野郎への復讐方法も決まった所で、どうやってテニスコートまで行こうか考える。携帯の時間を確かめると、9時半過ぎを示していた。うわ!試合始まっちゃったじゃん!!やべぇ!ブン太の負け姿が見れなくなっちゃう!


「誰かいないのっ」


きょろきょろと辺りを見回すも、誰も居ない。さっきより増した黄色い声援しか聞こえない。というか、さっきから何なの!?キャー!とか、なんとかべさまー!とか、うきむらくーん!とか。ワンダーランドか?氷帝の中にはでぃ○ずにーでもあんのか?…いや、この面積だからあるかもしれない…氷帝コワイ。


「おにーさん」

「はぁ。もう帰ろうかな。てか○ぃずにー最近行ってないな」

「あのー、」

「春太とかと行くと女の子ナンパし始めるから嫌だし…ブン太は食ってばっかだし」

「おーい」

「なんでCDに釣られて、テニスなんか見に来たんだろ」

「テニスコート探してるん?」

「ふぇ?」


第三者の声に顔を上げると、そこにはロン毛の丸眼鏡青年が居た。丸眼鏡…だと…!?イケメンなのになんで丸眼鏡選んだし!吹きそうになるのを抑え、こくこくと頷いた。


「それならあっちやで。あの女の子が騒いどるあたり」

「か、関西弁だし…!」

「ここら辺やと珍しいやろか。あんま気にせんといて」

「いや、気になるのはまる……何でもないデス。」


頭の上にはてなを浮かべる丸眼鏡青年に慌てて首を振ると、お礼もそこそこにテニスコートの方へ向かった。今度もし彼と会う事が会ったら、他の眼鏡おすすめしよう。てか、あの人きのこ野郎と同じジャージ着てたような…気のせいかな。







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次はやっとちゃら男が出てきてくれます(笑)