「きょ、今日は、ぶっよろしくおねがいしま、す、ぶはっ」

「?、ああ、よろしくな」

「夏緒、気持ちは分かるけどちゃんとしてね」

「ぶ、はい…っ」

「あーん?」


無事?(真冬は終始暗い顔してたけど。)氷帝学園に着くと幸村と一緒に相手校の部長、跡部景吾くんに挨拶に来たのであった。跡部の顔を見る度に目の下のほくろが視界に入って、挨拶もままならない。泣きぼくろうける。仁王の顎にも黒子あるけどそれよりうける。蚊がいましたよ、って言って叩いてみたいなー。黒子もうけるけど、跡部自体もうけるんだよね。あーん?とかセンター分けとか、破滅へのろんどとか。ネーミングセンスが厨二過ぎてぷぎゃあ。俺がジーッと跡部の泣きぼくろを凝視していると幸村にいい加減にしろ、と後頭部をがつんとやられた。グーはないでしょグーは…。


「今日こっちのマネージャーやってくれんのお前なのか?」

「え?いや、違うよ。後でその人連れていくよ」

「おい、跡部、今日の対戦表って…っ!?」

「ん?」


目を逸らしがちに跡部と話していると、短髪でキャップを持った熱血っぽい爽やかイケメン君が俺を凝視していた。なんだなんだ?一目惚れ?なんか赤くなってきてるし…。俺ってば罪な男だなーてへぺ


「夏緒、うるさいよ?」

「さーせん!(あれ?今口に出てたかな?)」

「夏緒…?やっぱり、お前追宮中の東和夏緒だろ!?」

「え?なんで知ってんの?」

「追宮中と言えば…」


なんと跡部までも話に入ってきた。どういうことなの。てかなんでこの熱血爽やかイケメン君は俺の中学知ってんだろ?ファン?やっぱり俺のファン?


「確か、中3の時俺達と戦ったよな?」

「ほんと?」

「あぁ、俺は戦ったから覚えてる。」


熱血爽やか(以下略)は俺を睨みつけるように見てくると、荒々しく言った。


「もう1回俺と勝負しろ!」


わぁ、なにこの少年漫画展開。こんなの絶対おかしいよ。







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跡部へのdisりは愛故ですのであしからず(笑)


11114.