「…真冬、」

「っ、な、なに?幸村くん」

「ごめんね、こんな仕事押しつけちゃって」

「全然大丈夫!僕、今日暇だったし。みんなの試合も見れるしね」

「でも、なんか暗い顔してるよ。」

「そんなこと…ないよ?」

「やっぱり氷帝なんかで仕事するの嫌だったよね。」

「幸村くん…」

「知らない人ばっかだし、真冬潔癖だし。」

「…、うん。ちょっとね、でも大丈夫。」

「もし、部員とかにいじめられたら言うんだよ?」

「もう、幸村くん心配しすぎだよ!」

「だって心配だよ。真冬は大切な友達だからね」

「…ありがとう。」


君は僕の笑顔をどう読み取っただろうか。上手く笑えなかった僕の引きつった笑みを。部員にいじめられてもいい。知らない人が一緒でも、どんなに汚くても、耐えられる。でも、幸村くんの、立海の、敵になることが一番、耐え難いことなんだよ。


「僕、頑張るから、幸村くん」

「うん。でも、頑張りすぎはだめだよ?」

「分かってるよ」


分かってる。君が優しいことも、それに悪意がないことも。全部知っているから、こそ。辛いんだ。







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何が言いたかったかというと、とりあえず西倉のテンションは最悪ということです


111124.