「千秋!今度の日曜日暇?つーか暇だろ?」

「なんで暇人扱いなんだよ!…いや暇だけどさ」

「その日氷帝と試合なんだよぃ!見に」

「行かない。」

「はぁ!?何でだよぃ!」

「お金無いしめんどいし日曜日位寝てたいの。」

「お前この前お小遣い入ったって言ってたじゃん」

「今月欲しいCDがあるから無理!あるけど無い状態なの」

「…なんだよ。折角久々の試合だから気合い入れてやろうと思ったのに…」

「まぁ頑張って!俺はベッドの中で応援してる!」

「ベッドの中とかふざけんなよぃ。…あ!」

「ん?なにさっ」

「千秋に良い話してやるよぃ」

「良い話?」

「俺がもし試合に負けたらその欲しいCD買ってやる」

「…え?」

「お前が見に来るっていうの前提だけどな。」

「嘘だろ?実は買いませんってオチだろ?」

「いや本当にがちで。負けたらCDでもなんでも買うよぃ」

「ほんとに?」

「ほんとに。」

「じゃあ行く!!ブン太お前絶対負けろよ!」

「ふっ、この天才的な丸井様が負ける訳無いだろぃ!」

「超相手の事応援してやろっ」


なにを買ってもらおうかと授業中も考えてリストアップなんてしてた俺だが、この約束こそがまずかった。なんであの時気づかなかったんだよ俺!
にやりと笑うブン太に、ブン太が勝った時の要求を…。






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あれ…こいつらは通常通りだな…

0908