憎い。君が憎い。あいつしか見ない君が憎い。嗚呼、嗚呼、こんなにも君が愛しいのに愛しいのに殺したい位憎いんだ。なんで僕を見てくれないの。僕は君の事ばかり見ているのに。僕はいつも君の事を思っているよ朝昼晩一時も君を思わない事はない。君を思う事しかする事が無く、視界も狭まり、思考も狭まり、君にどうすれば気付いてもらえるのか、どうしたら触れられるのかどうすれば君は僕だけの事を考え、見て、思ってくれるのか。そんな事出来るはずが無いのに僕はそんな事しか考えられない脳になってしまったんだ。そしてまたそんな自分にいらいらいらいらして、その怒りを君に転換してしまう。憎悪。

『邪魔だ』

君に笑いかける奴、頬を染める君。君はそいつしか見ない。君をいじめる奴、憎いと表情に出す君。君はそいつにしか感情を抱かない。僕には目線も心もくれないのだ。僕の全ては君の物なのに。なんで届かない、なんで伝えられない!こんなにも近くに居るのに。透明な隔たり1枚で僕の愛は途絶えてしまう。いつの日か、なんて希望も無いこの世界で僕は今日も生き続ける。

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