10/11(01:45)



「間桐くんとチャラ男。」


最近ずっと想ってた人に彼氏が出来、落ち込みながらも、新高3になった雁夜の隣りの席にはチャラ男で有名な主人公が。「お前、地味だなー」と悪気も無く言い放つ主人公に雁夜は「金輪際関わらない」と決意するが、出会ったその日から何故か主人公に絡まれる。
主人公は、何か隠しているような感じの雁夜が気になる。秘密を暴きたいし、素を出させたい、と絡みまくる。
何だかんだで、2人は一緒に居るようになる(雁夜は嫌々)。雁夜も絆されつつ、主人公も雁夜に惹かれつつ、2人が一緒に過ごす高校最後の1年。最終的には恋人になったりして。





間桐雁夜
新高3 地味モブ 童貞 173cm 55kg
家庭の事があるので、特別仲が良い友人は居ない。卒業と同時に冬木を出ようと思っているので、絶賛バイト詰め中。新聞部に入っているがほぼ幽霊部員。今でも幼なじみの葵さんに片想い中。最近時臣と付き合い始めたと聞いて三日三晩泣いた。
派手な人、チャラいの、ギャルが苦手。もちろん主人公嫌い。


デフォ名
鷹槻 のぶ (たかつき のぶ)
新高3 チャラ男 非童貞 176cm 65kg
赤茶髪、サイドをツーブロにしていつもは髪で隠してる。ピアスは右に2つ左に1つと0Gの穴。基本楽観主義でお気楽者。自分が楽しけりゃそれで良し。貞操観念が低い。最近隣りの席になった間桐くんがお気に入り。誰でも仲良くなれるしフレンドリー。でも怒ると怖い。


遠坂時臣
大3 優雅
雁夜の先輩。葵さんの彼氏。大学を卒業したら結婚しようと思っている。うっかり

禅城葵
大3 清楚
雁夜の想い人。時臣と付き合ってる。雁夜の事は弟のように思っている。



▽read 1話…?




































































間桐くんとチャラ男。1


4月。冬木市にある、ある私立高校の校庭には桜が咲き乱れていました。先程、始業式を終え、入学した新入生や進級した在校生が教室でわいわいがやがやと賑わっています。そんな輪の中には加わらず、窓から外をぼんやりと眺める男子生徒がいました。彼の名は、間桐雁夜。今年、高校3年生に進級した彼は心ここにあらずといった様子でした。何故かというと、もうここには好きな人がいないからです。幼なじみで初恋の人であった人が自分の天敵である奴と付き合い始めたと聞いたからでした。ちょうど3日前に報告を聞いた日から三日三晩情けなくも大泣きしました。あの野郎なんかしたらただじゃおかねぇぞ…と思いますが、まだここに居る限り、自分は奴よりも下なのははっきりしています。早く卒業したい。彼はぼんやりとそう考えていました。クラス替えをしても、元々友好関係が薄い彼は特に気にする事はありませんでした。広く浅く。それが彼のモットーでした。だから、隣りの席に座ったのが誰なのかも気になりません。

「なぁ」
「……」
「おーい」
「……」
「え、シカトかよ」
「……」
「…えっと?何て読むんだこれ?…マトウ?」
「え?」

急に自分の名が呼ばれ、意識が覚醒した雁夜はびっくりして横を向きました。そこには、やっと気づいたな!と笑うイケメンが居ました。雁夜はそのイケメンに見覚えがありました。彼は校内でも有名な人物でした。明るく染めた赤茶の髪に、耳にはピアスがじゃらじゃらと。着崩した制服が何とも似合う、鷹槻のぶ。その人でした。雁夜は彼が苦手でした。直接関わった事は無かったけれど、こうゆう手合いはどうにも好きになれないのです。ニコニコ笑う鷹槻に、渋い表情を浮かべ、自分の席の運の無さを悔やみました。ああ、こんな奴じゃなくて初恋のあの人が隣だったらいいのに…と。

「1年間よろしくな、間桐」
「ああ…うん。」

俺は全然よろしくしたくないよ、と思いつつ雁夜は引きつった笑みを浮かべ、鷹槻から視線を逸らしました。何だか鷹槻はきらきらとオーラを放っているような気がして、直視出来ないのです。これがイケメンパワーか、と渋い表情を浮かべました。そんな雁夜に鷹槻は、いきなり笑い出しました。びくりと体を震わせ、雁夜は恐る恐る鷹槻の方に視線を戻すと、彼は雁夜を見ながら悪気無さそうにこう言いました。


「お前、地味な奴だなー!」


雁夜はこの瞬間から鷹槻のぶが苦手意識から大嫌いに変わりました。金輪際絶対関わらない、と。





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前からくすぶっていたネタです。こいつらはすごい書きたいです。安定のチャラ男主人公ですてへぺろ。雁夜がお相手になると自然に攻め主になってしまうふーしーぎー



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