...murmur |
2012/11/24 14:00 |
これの小話になりきれてないもの *デフォ名注意! ----- 「鍵ヶ崎まひる、先輩ですか」 「おう。お前バスケ部なんだろ?俺をバスケ部のレギュラーにしてくれよ」 「僕はバスケ部ですけど、そんな権限ないです」 普通の部員ですから、という男子学生からは確かに大物のオーラは感じられない。帝光バスケ部のレギュラーといえばカラフルな髪の色とその個性的なキャラクターが特徴である。今、まひるの目の前にいる彼は影が薄く頼りないイメージを受ける。が、まひるは見た事があった。この男子学生がレギュラーの1人である黄色い頭の男と一緒にいた事を。 「だってお前、あの黄色い奴と仲良いんだろ?」 「黄色い…黄瀬くんのことですか」 「名前は知んねーけど、あいつも“キセキ”だろ?…チッ」 自分が憎むべき“キセキ”を思い浮かべて、思わず舌打ちを打ってしまうまひるに、向かいの男子学生は首を傾げつつ口を開いた。 「仲が良い…というか、付きまとわれているだけです」 「なに!?お前、あの黄色いのにストーカーされてんのか?」 「ストーカーまでとはいいませんけど…まぁ、そのようなものですかね」 男子学生は今更最初から説明するのも面倒だし、そういう事にしておこうと諦観の意も含めそう言った。真実を教える以上にこの先輩から早く解放されたいという思いが強かった。そんな相手の雰囲気を一切汲み取る事も無く、まひるはがっしりと男子学生の両肩を掴んだ。 「お前もキセキに迷惑してんだな…!!一緒にキセキの世代なんかぶちのめそーぜ!」 「はい…?」 そうかそうかーと嬉しそうに肩を組んでくる迷惑な先輩に、男子学生―――黒子テツヤはひっそりとため息を吐いた。 --- まひるは、空気読めない・俺様・馬鹿の良いとこない野郎です(笑) もう1人の主人公の方も書けたら書きたいです! |