たか君が夢で見た方法をまとめると

・半紙に文字を書いて円形に並べる。
・人形に息を吹きかけ半紙の中央に置く
・その妖怪が円の中に入ったら妖怪をどうしたいか頭に思い浮かべ霊力をこめる


ということらしい。
半紙に書く文字はたか君が覚えているらしいのでたか君に書いてもらう。


「人形は身代わり、だと思う。」
「きっと人形を置いた瞬間から俺らはそいつに見えてないんだ。」

たか君の言葉に謙也が笑う。

「今度は俺らが姿を隠すっちゅー話やな!」
「なるほどなー、それいつ決行するん?」
「できるだけ早い方がいい。今日にでも。たか君は今体調が悪いし、わたしが代わりに霊力を使うから。」

それじゃあ、と準備を始める。
都合よく今日は翔君が友達の家にお泊りをしているし謙也の両親も仕事で遅くなる。
決行は今夜。






わたし達の部屋に半紙を円形に並べた後、危ないからと3人には部屋の外に出てもらった。

人形にふっと息を吹きかけ中央におく。
すると黒い何かが現れた。
きっとたか君の夢に出てきた奴だろう。
完全に円の中に入ったところで半紙に手をつき半紙で妖怪を包むシーンを頭に浮かべる。

今。
霊力を半紙に込めると半紙が光り始めた。
妖怪はこちらに気付いたらしく目が伸びてくるがこちらの方が早かった。
半紙に包まれていく妖怪。
妖怪が完全に包まれたのを最後にわたしの意識は途切れた
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