サンタになりたいシンは、懲りずにレイを誘います。 「なーっ。レイー。俺とサンタやろうって」 「やる気ない」 「二人だから、[サンタdeツイン]って名前でさ」 「どこまでもパクる気か」 「パクリじゃない! 兄弟ユニットだ!」 シンは熱弁します。 「俺がサンタオレンジで、レイがサンタパープル。ぴったりだろ?」 「……なんで俺が[パープル]なんだ?」 「だって[紫]って感じじゃん。レイが渋めの、少しくすんだ[紫]着ると、爺臭さが倍増するんだよな」 「………………」 分かっています。シンに悪意が無いことくらい、ちゃんと分かっています。 けれどレイの心は、立ち直れないほどの敗北感に満ちるのでした。 +++++ 結びのコトバ 多分シンは、「歳不相応に落ち着いてる」と表現したかったのではないかと。 |戻る0| -33/73- |