サンタになりたいシンは、懲りずにレイを誘います。




「なーっ。レイー。俺とサンタやろうって」
「やる気ない」
「二人だから、[サンタdeツイン]って名前でさ」
「どこまでもパクる気か」
「パクリじゃない! 兄弟ユニットだ!」

シンは熱弁します。

「俺がサンタオレンジで、レイがサンタパープル。ぴったりだろ?」
「……なんで俺が[パープル]なんだ?」
「だって[紫]って感じじゃん。レイが渋めの、少しくすんだ[紫]着ると、爺臭さが倍増するんだよな」
「………………」

分かっています。シンに悪意が無いことくらい、ちゃんと分かっています。
けれどレイの心は、立ち直れないほどの敗北感に満ちるのでした。




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結びのコトバ
多分シンは、「歳不相応に落ち着いてる」と表現したかったのではないかと。

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