追加エピソードで熱が入ってしまったのがハンクさん。
門番の彼は、もう一人の門番・ケールと同様、一番疑われやすい立ち位置にいます。そんな彼に「マズルに連なる者」になってもらったのは、その他大勢の犯人達に対して、「明」と「暗」を作りたかったからです。

中盤で出た「連なる者たちも、丸裸同然で放り出された――」の詳細は、「〜結末〜」でミリアリアとハンクが語っています。
同じ状態になった人達が、みんな同じ選択をするわけではない。誰もが個々の意思を持ち、行動している。だから、さも「マズルに連なる者が全て犯罪に加担した」ともとれる表現に、待ったをかけました。

明と暗。

アスハに恨みを持っているか――
そんな呼びかけに応えた「暗」と、応えなかった「明」の対比を。



あとは――あれですね。
この話は、裏テーマ的なものとして「カガリ頑張れ」の思いを強く込めています。
大きな理想を持って、実行しようと頑張るカガリ。けど周りの人間は、そこまでカガリに協力的じゃない。自分が権力を握るのに必死で、邪魔もされる。
そんなカガリに、頑張れと。
あきらめるな、と。


……という感じですかね。

元々、突発的に書き始めた本作品。この路線で行くと決めたのも「〜事件〜」辺りからだったはず。
「〜危機〜」と打たれたタイトルだって、カガリと見せかけてシホのことだったり、でも一番の大元は、話が書けなくて進まなくてどうしようもなくなった「七国梨稲の危機」だったりするという(爆)
やはり、あれですよ。長い話を書く時は、着地点を決めてから書かないと、どうにもならないのですよ、梨稲の場合。

では最後に、連載終了当時、日記に載せた「ある二人のダメ出し」をどうぞ。
完全に当時のまま載せていますので、一部つじつま合わない部分もありますが(タイトルネタで)、そこも合わせてお楽しみください。


ご愛読、ありがとうございました〜(^^)

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