運命の交差





レイが意識を取り戻した翌日、アスランは予期せぬ来客を前に、心底驚いてしまった。

「こんにちは」
「……なにしてるんだ、君は……」

チャイムが鳴り、扉を開けてみれば――いたのは重傷を負っていたはずのメイリンである。
何に驚いたって、あの一件からまだ五日しか経っていない。まず、彼女がこうして出歩いていることに驚いて、次に、自分の家にやって来たことに驚いた。
ぽろりと出た言葉も、その身を案じてのこと……なのだが。

「何って、アスランさんを誘いにきたんですよ」

彼女の言葉は、アスランから考える能力を奪っていく。

「一緒に、オーブに行きませんか?」





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