ハイネ×ミーア



「あんたの『心が温まる話』って、なんかある?」
「どーしてそれを、貴方に言わなきゃいけないのかしら」

ハイネが尋ねる。
ミーアが切り捨てる。
会話は――こんな悲しい結果で終了しそうになった。

「いやさ、こっちは退屈そうな『ラクス・クライン』の話し相手になってやろうとしてるんだから、もう少し会話のキャッチボールをしてもらえると、ありがたいんだけど……」

苦笑交じりに言うハイネに、ミーアはため息で返す。

「……今、結構温まってるわ」

隣のハイネが自分を覗き込む視線を感じながら、彼女は続けた。

「……気遣ってもらえるの、すごく、嬉しい」

頬を少し、赤く染めながら。





-end-
結びのコトバ
ハイネ×ミーア。サンタ話書いたら、実はすごく書き易いと判明しました(^^;



- 57 /69-