アスラン



「君がトールを殺した」
「あの人ころすと、トールが帰ってくるの?!」

頭の中でぐるぐる回る言葉。



トールはキラの友人で。
俺が殺した……らしい。
敵にだって、大切な人は存在する。そんなことは気にしないで倒した。

理由は簡単――敵だから。
軍の命令だから。


そうやって俺は、どれだけの人間を殺してきたのだろう。
どれだけの笑顔を奪ってきたのだろう。


……そしてこの先、どれだけの命を摘み取るのか。


平和のためと願っても、戦い、倒せば誰かが泣く。
――殺したくなくても。

そしてまた、誰かが泣く……





-end-
結びに一言
……アスランは今、何を思ってるのかなー……と考えたらこんな形に。



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