リクエストテーマ
「天邪鬼なミリィに振り回されるディアッカ」


今まで怒ったような表情を見せていたのは、もしかして。
もしかして……自分が楽しんでいないように見えたから……?


答えに行き着いた瞬間――ディアッカは吹き出してしまった。

「な、なんでそこで笑うのよ!!」
「や、だって、お前……」
「……何よ……」
「……いや、なんでもない……っくくッ」

ディアッカは笑をこらえるので精一杯になってしまった。

「言いなさいよ、気持ち悪いっ!」
「なに? そんなに言って欲しいの?」
「い――言わなくて良い……」


その膨れっ面がなんとも言えず。
……可愛い。
なんて言ったら、彼女はどんな反応をするだろう。
考えただけで、気分が高揚してくる。


「心配しなくても、十分楽しかったけど?」
「うそ」
「嘘じゃねーって」

言って、ぎゅっとミリアリアの手を握り締める。
そして囁いた。
身体を伸ばし、抱いた感情を、耳元で。



「……に、馬鹿なこと、言ってんのよ……」



必死に強がろうとするミリアリアは、耳まで真っ赤にしていた。
想像通りの切り返しが愛しさを増大させ、ディアッカはもう一度、ミリアリアを包む手に力を込めた。





-end-

結びに一言
「天邪鬼」と「振り回されるディアさん」という二つの要素を入れようとしたのですが……あれ??
このミリィさんって、天邪鬼??
てかディアさん振り回されたの、ほんとの最初だけ……

*前次#
戻る0