◎ さて、マーライオンの話をしようか。 あれは約三年ほど前。 前の職場で飲み会をやりました。 私は日本酒が好きですが、最初から日本酒を飲むと必ず引かれてしまうので、女の子らしくカシスウーロンを決め込んでいました。 カシスウーロンばっか飲んで胃の中を満したくないな、さっさと日本酒が飲みたいと思いながら若干イライラしていました。 んで、揚げ出し豆腐とカシスウーロンをひたすら食べて飲んで過ごしていました。 すると、ビリケン似の同僚が「鈴木、俺と勝負だ」と挑んできたので勝負をする事になりました。 たしか最初はウオッカ。 ウオッカは飲むと気持ち良いですね。 ロシアに行ってみたい。 そして次にウイスキーの水割り。 ウイスキーは好きではないけど酒だから飲む。 そして待ちに待った日本酒がやってきました。 酒が回り始めた私ははしゃぎだし、ビリケンそっちのけで飲みまくりました。 負ける気がしねぇぜ…! なぜなら日本酒がうまいからだぜ!と思いながら。 私はそこから記憶がないので、ここからは私の面倒を公私共によく見てくれていたH先輩(道産子)から聞いた話。 ふひひ、ふひひと気持ち悪く笑っていた私に、ここぞという感じで男前の営業が口説きにかかっていたらしく、確実にこれは持ち帰りされてしまうと心配になったH先輩が私に「鈴木、あんた飲みすぎだよ」と声をかけようとしたその時。 私が「鈴木さんは、マーライオンしたくなったよ!」と言ってトイレに向かったそうです。 もはや存在が奈良漬みたいになっている私の歩きはトイレに間に合わないんですね。トイレまであと一歩、な、ドアの前で、まさにマーライオンの如くリバースをする私。 もちろんスーツが汚れる。 H先輩「ぎゃあああ!やっぱりぃいい!!」 すごい速さで私の所に飛んできた先輩はまさに鬼のような顔。 怖い顔で私は少し酔いから醒める。(しかし気分が良い) 「Hさん、なんか私げろまみれです」 「そりゃあんたがマーライオンみたいにげろったからでしょが」 店員さんが素早く片付けをしてくれて、その間、H先輩は私のスーツを脱がせて自分の上着を着せ、私のスーツを綺麗にしてくれました。(しかし臭い) 店員さん達にひたすら謝りまくってH先輩に引きずられながら私は、元々泊まる予定だったH先輩の家に帰りました。 その間、私は「少し出したからまだ飲める気がする」とか言ってたらしいです。 次の日はH先輩にスーツ一式借りて仕事をしました。 H先輩は170aの女性なので、まさに借りてきたスーツでした。 二日酔いはしないんで、身体は平気なんですが。 ビリケンは最悪な状態の二日酔いで所長に怒られてました。 男前はその日から私に少しそっけなくなりました。 マーライオンした私は、ぶかぶかのスーツなのに絶好調でした。 あれから飲み会に行く時は、あまり飲まないようにしています。 お酒こわい。 あの居酒屋にいた店員さん、お客さん全員に今更だけど全力で土下座したい。 私がマーライオンする少し前にもマーライオンした人がいたみたいだけど、マーライオンてよくする人いるものなんですかね。 ちなみに、今日は地元の友達と飲み会です。ふふっふー。 2010/11/06 |