「そいつは俺に興味の欠片も持っちゃいねえよ」
高×土、万×土、拘束、公開プレイあり。







 高杉の指がいきなり差し込まれる。
 慣らしもしないのにずぶずぶと飲み込んでいくのは、すでに犯された後だからか。

 案の定、高杉が体内の指を拡げると、熟れきった粘膜の中から白い体液が垂れて太ももを汚していく。

「万斉が嫌がるんでな。たまにはと思って、俺が突っ込んだ。もちろんこっちもヨくしてもらわにゃァ面白くねえだろう? いろいろ、シてもらったぜ」

 土方が?
 高杉に、シた?
 高杉を、抱いたってことか……!?

「いーい躯だったぜ。なあ副長さん? ケツでイくのも、マラでイくのも、どっちも気に入ったみたいだったよな」

 高杉の指が体内の精液を掻き出す。たらたらと、排出される体液で土方の尻の下には精液が水溜まりを作っている。

 そういえば、隊服姿で事に及ぶのは初めて見た。
 必ず私服に着替えて来ていたし、隊服のままラブホに引きずり込むと、自分で服を脱いでいた。
 真選組の誇り、己の生きる指針、なんだろう。
 ああ、俺がこの男に触れるときはいつも、この男にしてみれば道を外れた時間だったんだ。
 男に隷属させられ、恥部を強制的に晒され、粘膜を弄られて快感を得る。
 土方にとっては、人生の寄り道であって正道ではない。

 そこにしか、俺はいない。




 土方の躯は高杉の指を飲み込み、今はヒクヒクと招き入れる素振りさえ見せていた。

「大好きな銀時が見てるぜ。サービスしてやれや、副長さん」
「う、んぅ、あっ、」
「もう一回挿れてやろうか?」
「んっ、んん……、はっ、」
「万斉。挿れてやれ」
「嫌でござるよ。人前で秘め事をする趣味はござらん」
「聞き飽きた。さっさとしろ」


 河上は心底嫌そうな顔をした。
 土方が催促する。


「かわ、か、み……はやく、」
「主、それでもいいのか」
「たかすぎ、より……まし、だ」
「坂田の前であろう。羞恥というものはないのか」
「さかた……?」

 伏せられる睫毛は案外長く、瞳の色を隠すのには十分だ。
 それに口許には笑みを掃いている。

「そ、いつは……れに、きょ、み……ああッ! カケラ、も、…っちゃいね、んああ!!」



――そいつは俺に興味の欠片も持っちゃいねえよ



 テメーはそんなふうに思ってたのか。
 俺がテメーの痴態で何度も自分を慰めたなんて、思いもしないのか。
 だからこの前も今も、他の男に躯を差し出して平気でいられるのか。


――悪かったッて、言ってんだろ!
――おまえは、どうなんだ
――悪い。忘れてくれ


 口では何とでも言える。
 だがこの男は、あんな嘘の吐きかたをしないと、俺はどこかで高を括っていた。


「ならば、やむを得まい。勃たせてもらおう」

 河上がスラックスの前を寛げた。素早く俺に背を向け、土方の前に立つ。土方が奉仕し始めたのが、影でわかった。


「白夜叉。鍵はそちらにある。忘れるな」


 その意味は、もうわからない。
俺はただ、河上を愛撫したことによって一層だらしなく弛んだ穴を見ていた。




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