「テメェの居場所なんざ、もうありゃしねえよ」
モブ×高杉、銀高の乱交





 考えさせてほしい、と言うのが精一杯だった。
 それから俺は毎日、朝も昼も夜も、高杉を抱き続けた。




「総督っ……挿れていいですか、」
「んあッ、さっさと来いよっ……もっとぉ……、」
「ああ……! もっと強く握ってくださいっ」
「こうか……? まだイかねえの?」
「高杉さんッ、自分もっ、挿れたいですっ!」
「いいぜ挿れろよ……あぁっ、テ、メェの、なんざ……三ほん、よゆ……アアァアァ!! そこもっと……! もっとしろっ」
「あーーっ、総督ッ! そこキモチイイ! 総督のゆびっ、俺のちんぽに入って……、」
「くっ、高杉さん……! そこもっと舐めてください……!! 舐めてる顔、見たい、です……っ」
「んむ、らりねーッ、足りねぇ! おく、もっと奥に寄越せッ、んあァ!」
「総督ッ」
「高杉さん!」


 一斉に男たちが射精するのを、俺はぼうっと見ていた。
 順番待ちなのだ。
 四人を同時に相手した高杉はまだ物足りなそうで、捲れ返った尻穴がはくはくと催促している。
 精液塗れの高杉が艶然と笑い、俺を手招きする。

「テメェら……こいつのイチモツは見物だぜェ」
「蘊蓄はいいからしゃぶれよ」
「わかってらァ」

 周りがごくっ、と唾を飲む。
 他人よりデカイと自覚したことはないけど、大抵が驚くのはそういうことなんだろう。
 そして、どんだけ多くのちんぽを見てきたかわかんねえこの男が、うっとり見つめるくらいには。

「高杉よォ……前から思ってたんだけど」
「んむっ、ん、んふぅ」
「オメーもう少し口開けらんね? 真ん中辺までしか入んねーじゃん」
「ん、ん、ちゅ、んぐ」
「せめて根元は手で擦ってくれるとかさ。なんとかなんない?」
「んうーー! ん、んむ」
「ちょっとさー、心籠ってないっつーか、勃たせる気ねえっつーか、俺もさァ、しゃぶられてるだけじゃ全力出ないわけ」
「ん、ん、んん! んーーッ!!」
「動くぞ、晋助」


 喉奥を突いてやった。
 たちまち高杉は噎せて咳き込んだ。逃げる頭を押さえつけて、無理矢理狭い喉を犯した。
締め付ける粘膜、絡みつく水分、

「げほッ……ぐえ、がほっ」

 遂に高杉は逃げ出し、激しくえづいた。
 不思議とこういうときは、こいつの忠実な部下は総督を庇わない。悶える様を恍惚と見守っている。中にはオナニーを始める奴や、ギャラリー同士で盛る奴らもいた。

「やぁっぱおクチ小さいわ。フェラもイラマチオも下手くそな子には、お仕置きかなァ」
「あ……、」
「乳首、弄れ。自分で」

 こいつは昔から女みたいに、乳首でヒィヒィ鳴くんだ。そのせいか乳首がデカくなってて、たまに天人に捕まったりしたときに女と間違われてレイプされてた。まあ、男でもたいして変わりないんだけど。

「じゃあさ、昔みたいに、おしっこしようか。オメーの部下の前で、しーって」
「あ、あ、んあッ」
「特別に銀さんのマグナム突っ込んでやんよ。オメーの大好きなちんぽ咥えて、シーしようぜ」
「ぎ、んときィ……」
「あ、乳首痛くしてほしい? 輪ゴムで縛ってやるわ」
「はぁ、ハッ……アーーーッ!! ア、アアアアァァアァァアアーー!?」
「おっきいなァテメーの乳首。いつも弄ってんの? もしかして春雨の連中にも弄ってもらってる? 会議中にこんなことされたり?」
「うあァァァあ、キモチッ」
「よし、いいぜ。皆さんガン見のところで、全部出しちまいな? イイコだから」
「ぎんときッ、見てる、か……?」
「見てるよ」
「だ、出すぞッ」
「おー、出せ出せ」
「い、言えよ、前、みたいに、」
「お子ちゃまなヤツ。晋助、シー」
「んああ……ぎんとき、見ろ」
「ああ。出てる」
「まだだッ、まだ出るぅ」
「おう。全部出しな」



 あの男は黙ってされるがままだった。

 高杉みたいに、嫌われることなんか怖がらなければ、
 好かれたいなんて思わなければ、

 あの男はもっと鳴いたのだろうか。

「銀さんもう出すわ。ケツ絞めとけよ」

 後ろから抱いててよかった。
 最後はあの男を思い浮かべながら終わらせよう。

――よろ、ずや……?

「がッ!!」

 思いの外絶頂感が高くて、背筋が久しぶりに震えた。

 ここに来て、毎日のようにセックスしてるというのに。

 膝の上の男を半ば叩き落とし、浴衣に手を通した。


「銀時?」
「風呂。オメーのお漏らしはホラ、皆さんが片付けてくれんだろ……あ、もっと広げちゃうかも」

「テメェ、出てくつもりなら甘いぜ」

 躯を隠そうともせず、高杉はのろのろと起き上がって煙管に手を伸ばす。

「なに、集団でヤッちまうって?」
「ククッ、それも悪くねえが……」

 カツン。
 煙草盆に灰が落ちる。



「誰ンとこに帰ろうとしてんのか知らねえが、無駄だ」
「……」
「テメェの居場所なんぞ、ありゃしねえよ」
「……っ、」



「ここ以外に、な」





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