さあ問題です
「刑部、真澄が「責任取れー!」………………刑部、貴様、私の、知らぬ間に…ッ!」
さあ問題です。
瞳を真っ赤にした泣き顔の女の子+それを膝に乗せた男(友人)+目撃した女の子の兄
誤解無く解ける人がいるなら今から豊臣軍石田宅まで至急! 至急援護下さい! えまーじぇんしーだよ!
「に、にいさま…」
「真澄、縁談の話がお前にそのような顔をさせたのか」
「え、ちが、当たって外れてます兄様」
「刑部、貴様、何故黙っていた」
「やれ三成、よく聞け」
「いい。漸く私にもわかったぞ。貴様と真澄が私の知らぬ間に深まっていた。真澄の涙が、これ以上ない、…疑う余地の無い証拠だ」
何の証拠なんですか兄様ー!
え? あれアレ?
見事なまでに誤解しちゃってませんかー?! いやいやいや、貴方の弟(妹)は誰とも深まっちゃいませんからー!
「貴様になら真澄を任せよう」
兄様の肩が動揺の為わなわなと震えている。ついでに俺の視界も揺れている。…え、違う。これきっと眩暈だ。あまりの展開に眩暈起こしちゃったよ!
「!…そうだ、秀吉様!秀吉様に二人の婚姻の許可を……!」
言葉を失い、眩暈を起こしているうちにとんでもない事を言って兄様が飛び出していく。
即後を追いかけ廊下に飛び出したけど、もう居ない。…流石僕の自慢の兄様だ。
俊足過ぎてもう追えないよ。
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