あ、またやってる。

部活中、窓の外を見れば、テニスコートに完璧少女と言われる帝さんがレギュラーに囲まれてた。

よくやるよなぁ…と思うこともしばしば。

あ、紹介が遅れました。
あたし、帝さんを観察している雪城優菜と言います。
別に覚えてほしいわけじゃありませんよ。
自己紹介は基本ですから。

っと、話が逸れましたね。話を戻します。

レギュラーからタオルを受け取り、ニコリと微笑む彼女はやはり、この学校のマドンナだと思う。
「青春学園」だなんて、履歴書に書くには恥ずかし過ぎるこの学校に、あんな綺麗なマドンナがいるだなんて信じられない。

あ、レギュラーの皆さん嬉しそう。
って言うか赤くなってる顔隠しきれてないよ。
帝さんは天然なのか…全然気付いてない。

ははっ、全く……
2度目の中学校生活は飽きないね。
でも、

―そろそろ―

(気付いてももいいんじゃないかな)
(帝さんの本性に)
(まっ、関わる気はさらさらないけど)






帝さんって、裏表がない設定だったハズだよな!?
だったら何故本性とか言っている夢主1!!
………まぁいいか←

今回は時雨作。次回は辰奈。



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