(主チェレ甘、誘い受け・野外)


心の空白は君で埋まる




「………はあ、…」

(なんか、足りない)


前までは、自分の
ポケモンを鍛え
まだ見ぬ新しいポケモンを捕まえるために昼夜問わず辺りを走り回って、時間はあっという間に過ぎた。

終わりを感じさせなかった自分の旅 ―
それが、最近は何か妙な違和感が耐えない

(スランプ、だよな………なんなんだろ…)


そうして、自分でもその違和感の正体が掴めずに、今は一時的に帰郷している


「……………はあ……、わかんない……」
「なんて顔してるのトウヤ、スランプだかなんだか知らないけど溜め息ついたら幸せが逃げるのよ」
「母さん…簡単に言わないでよ。あ、そうだ。先輩トレーナーからアドバイスを!」

「今となったら私よりあなたの方が強いわよ、原因が自分でもわかんないんじゃあね…」
「うー………」



原点に帰る、そうすれば何かわかるかもという安易な考えはあっさりと消えまた同じ事を繰り返すだけ


(まだまだ、やりたい事だってあるはずなのに。イマイチなんだよな、色々)



「ああ、そうだ。ベルとチェレンが近々帰るって言ってたわよ」
「ええ?なんで母さんが知ってるの、そんな事」
「何って…私が二人に電話して、あなたが来てるって言ったからじゃない」

「…ふーん。」



チェレンとベル、か。

そういえば会っていない。時々あちらから連絡があるくらいで自分からは一切音信不通状態

それくらい、冒険に夢中だった。



「また幼なじみ3人そろえば、また何か変わるんじゃない?」
「…かも、ねー」



数日後、ベルが自宅にやってきた

「トウヤ!久しぶりー。」
「久しぶり。あれ、二人で来るんじゃないの?」
「チェレンがね、まだいつ空くかわかんないから先行ってって。」

「忙しいねチェレンも。」
「せっかく3人で集まれたのにねー」

ベルは相変わらず。
マイペースに冒険を進めているのかあまり変化は無くて、逆に俺の変化に戸惑わせてしまった

「みんな、進む道は違っても一緒。忘れないでね?でないとあたし、置いてかれちゃうよ」


時間が過ぎるのがとても早く感じる日だった。
最後に、少し寂しそうな笑顔でそう言って、ベルは帰って行った




「んー、今日は確かに充実してた。」
「あらそう、よかったじゃない。でもまだ納得してない?」
「してない。」

「そう、あとはチェレンに会って見当つかなきゃ諦めなさいな」
「そんな、子供に未来のない言葉………」


ガチャッ
「あら、」
「え?」



「お邪魔します」




「あら、チェレンじゃない。どうしたの、まだ来れないって聞いたけど」


玄関のその姿に、不思議と気分が高揚する

頭っから満たされるような

ベルとはまた違う、不思議な満足感


「用事が、無くなったんで。いきなりすみません」
「久しぶり、だね」

そう言うと、なぜだか一瞬睨まれたような気がした

チェレン … ?


「ほら、二人で散歩でもしてきなさいよ」
「はーい、行ってきます」



夕暮れの道を
二人で歩く。
田舎の特有の爽やかな風が、俺達を取り巻くように吹いている

隣で揺れる黒髪

その風景に、懐かしさからなのかまた満足感に包まれる


「久しぶり、トウヤ」
「うん、久しぶり」

久しぶりに会えたっていうのにクールな奴だなあ…

むしろなんだか
機嫌悪いような…


「そうだ。ベルに会わなかった?」
「会わないように来た」
「へ?」


「君と2人で話したかったんだ。」

ゆっくりとした仕草で眼鏡の位置を正す

「なんで……って、
………え!?」

いきなり人気の無い茂みに、無理矢理腕を引かれ連れさられる


「ちょ、なに?」
「うるさい。黙って」

やっぱりなにやら怒っている。
理由もなにも、久々に会ったばかりでどうしてこうなるのか全くわからない


「チェレン!」
「…なに」
「なにって、こっちの台詞…」


一息ついて、チェレンが話し始める

「…君さ、なんで連絡も寄越さないの?」
「え、」
「こっちが掛けなきゃ音沙汰無し。なんなの」
「な、な、」
「僕の気持ちも知らないで、旅にばっか気がそれて」
「ちょ、チェレン落ち着い…」

「それで、スランプになっても連絡してこない?せっかく連絡来たと思えば、君のお母さん。」



チェレンはいったい何を言ってるんだ?

まくし立てられても、混乱しているせいで全く頭に入らない



「……ねえ、僕ってそんなに頼りない?そんなに、どうでもいい存在だったの…?」

ここで、チェレンの口調が少し弱々しくなった。


普段は見せない
悲しげな表情

変に胸が高鳴る。
何なんだ、…?

「チェレ、ン…?」
「僕はトウヤが好きだ。ねえ、トウヤは僕の事好き?」

「は、え?ちょっと待って…いや、理解できな…」
「好きかどうか」

「いや、好き、だけど」


こんなチェレンは見た事がない。
どんな時もクールで、
負ける事を嫌う、3人をまとめるしっかり者

迫力に負けて思わず返事をする。

いや、べつに友達としてだよな?
何考えてるんだ、俺!



「ふーん…、本当、なの?」
「え、うん、まあ普通に」

眼鏡の奥の瞳が
鋭く光る

「じゃあ、僕を抱いて」



はい?



「え、ごめん、もっかい言って」
「だから、抱いてよ。僕を。」



だ、だ、抱く?

抱く、って

いやまさか、
こんな場所で。



変な事考えるな俺



チェレンの言う抱くっていうのはきっと…





ぎゅっ

「…何してるの」
「…チェレンを抱いてる。」
「ふざけないでよっ」
「ふざけてない!」


頭がひどく混乱している

チェレンを抱きしめた俺を勢いよく突き放すチェレン。

顔が真っ赤で、うっすら涙も浮かんでいる


「バカ。トウヤの、バカ…………」

涙が雫になってボロボロとチェレンの瞳からこぼれる

「何、これ…何言ってんの僕……も、意味わかんない、めんどくさい……なんで僕、泣いて…」



どくん、と胸が鳴る


真っ赤な顔、
涙にぬれた頬

それが酷く官能的に見えた



ふと、自分に抱かれるチェレンの姿が浮かべた俺の頭。

何を考えているんだ



チェレンは大切な友人


…俺にとって本当に、ただの友人?




胸の高鳴りは未だにおさまらないし、顔は変に熱を帯びている



俺、チェレンの事…?
衝動的に、チェレンをまた抱きしめた

泣きながらまた何か言って抵抗しているチェレンをよそに力をさらに強める


「……チェレン。」


「え?」


「…俺、チェレンを抱きたい。」





また何かを言いかけたように見えたけど、気にしないで押し倒した

男のヤり方なんて知らないけど…、なんとかなるかな



「や、トウヤ、痛っ」
「…どうすればいいの?
とりあえず勃たせる?」

ズボンとパンツを脱がし、まだ萎えているチェレンのモノに触れてみるると、体がビクッと跳ねた


「あっ、や、トウヤっ……も、良いっ……やめてっ」

ぐにぐにと、自分にするように触れているとゆっくりと持ちあがってくる

「あ、ふっ…良いってば、んん、僕が、悪かったからぁっ!」


そう言うと、チェレンは無理やり俺から離れた


「チェレン、何で」

「やだ、こんなの、僕はただ、トウヤのことが……………」

「うん。」

「好きだから、…ごめ、変なこと言ってごめん、抱いてなんて言わないから、怒らないでよ……」

「怒ってなんか…」

「じゃあなんで抱くなんて言ったの。あんなこと、したの?好きじゃ、ないのに」

「好きだよ」


「意味がちがっ…」

「んー…なんていうか、うん。
俺もチェレンが好きなんだ、今気づいたんだけど。多分、チェレンと同じ、好き。」


自分でも半ば信じられないけど

男なんて、恋愛対象だと思ってなかったし。


「ど、ゆ意味?」

伏し目がちに涙をぬぐいながら問うチェレン

「よくわかんないのけど…チェレンはさ、えっと…どうして俺の事好きだって思ったの?」
「そんなの、知らない…。全部好きなんだ、全部、いつの間にか、好きになってた」

下半身を露出させている事も忘れているのか、ぬぐった涙が言葉と共にまたあふれる


「それも多分一緒。
でも俺、同性愛とか…多分、抵抗あったんだよな。だから知らないうちに、避けてたんだと思う」

「何それ…何、それぇっ………」


ひざを抱えてうずくまってしまうチェレン



「ごめん。
正直俺まだ自分でもよくわからないんだ、でも、俺チェレンが好き。
今気づいたんだ」

「…連絡も、よこさないくせに?」


泣いて泣いて、卑屈っぽくなっているチェレンに思わず苦笑いする


「それはごめんって…
旅に夢中だったのもあるし、男が好きだなんて事わかんないよ」
「………………」

照れているのか
疑っているのか

一向に顔をこっちに向けないチェレン



髪をかきあげて、おでこに軽くキスをした



びっくりしたのか顔を上げたチェレンをまた抱きしめて、唇にキスをした


「ね、続きしよう。」


そう言うと、チェレンはきゅうっと僕を服のすそつかむ


かわいい



「触るよ…?」

無言のまま動かない


それをOKと取り、また萎えてしまっていたチェレンのモノにゆっくり触れる。


熱を持ち始めると同時に、チェレンの体もぴくっと反応し震えた


「ふ、や…ぁっ、」
「気持ちいい?」

「んん…言えなっ!」
「腰、揺れてる。
……物足りない?」


そういって少し力を強め、亀頭付近を指でゴリゴリと責める


「ふっ!!、あっ、ソコだめっ…んん!!」

いきなり激しくなった責めに体はびくびくと跳ね、ぺニスはトウヤの手に向かって勢いよく射精した


「あ、あ、トウヤ…ぁ…」

余韻にひたっているのか、目がうつろなチェレン

頭をなでると、
目が合ったからまたキスをした

唇が離れると名残惜しそうに糸を引く



「ね、チェレン。
俺のも、抜いてくれない?」

「んん…、……」


乱れるチェレンの姿を見て、俺自身もズボンの中できつそうに膨らんでいる

チェレンの手が俺のズボンを脱がし始め、抑える物が無くなったぺニスは思い切り持ちあがっている



「う、わ、トウヤの…でか……」

そう言って、ぺろぺろと舌先で舐め始める


その不慣れなフェラでも、今まで我慢していた分すぐにでも出してしまいそうになる



ましてやチェレンの顔



エロいったらない。





「ん、ん…むふかし、い………」

もどかしい刺激

口を開けてくわえこむが、苦しいからか涙目になっている


「チェレ、…無理しないでっ…………」

「らいじょ、ぶ、…ふ、ぅ、んん………っ」


慣れてきたのか、だんだんと動きも出てくる

甘い刺激が脳を包む



「く、ぁ、出るっ…」
「んん゙っ!?……ぅ、ふう…………」

思い切り口の中に射精してしまった

咳き込むチェレン。



「ごめ、大丈夫!?」
「んん…別に、いいよ。」


服と顔が白濁した液体でベタベタだ

母さんになんて言おうかなんて考えても今更。
むしろ射精したばかりのモノはまだ熱を帯びていて、また固く持ち上がってきている


「溜まってたんだなー…、ごめんチェレン、無理しなくていいよ」
「無理なんて、別に…」
「でもフェラ苦しそうだし…」


「…………………ぃょ」

「え?」

「……………後ろ、使っても………いい、よ」


また顔背けた。



にしても、今なんて?

後ろ使って、いい?




「や、でも、初めてだしチェレンにもキツイんじゃ……」

「だ、大丈夫…トウヤなら…………」



言い切ったチェレンが、おもむろに自分の指を舐め始めた



「それに…」

少し迷ってから
チェレンが言う

「初めてじゃ、ないし」



初めてじゃ、ない?

それってどういう…


「ほ、本物は初めてだから!
指、なら、何回か……」


その衝撃発言に
こっちまで赤くなる

そのすぐ後に、




「それって、つまり、オカズは………」
「わああああ!うるさい!黙ってて!!」

キッと俺を睨みつけながらも、準備は進む

濡らした指が自らの秘穴に到着し、ゆっくりと1本目が押し込まれる


案外するりと入ったように見えたが、チェレンの顔がゆがむ

「やっぱ痛いんじゃ…、チェレン、無理は…」
「痛く、な、……ふ、ぁっ……」

2、3本目と順に挿入され、さらに苦悶の表情で体を震わせる

しかし、指が動かされるたびに響く甘い声にそれが快感による物だと知る




「ひ、ぁぁあっ!、んん…きつ……」


チェレン、気持ちいいんだ

自分で自分に指を突っ込んで、あんな表情…


「俺がほぐしてあげる。自分だけ楽しみすぎだよ、俺我慢できない」

そう言ってチェレンの指が入っている上から、ぺろりと入り口を舐め上げる


「ひゃ、あっ!やっ、きたな…っやめ、トウヤ、」
「だーめ。大丈夫、優しくするから。」


チェレンの指が力なく引き抜かれ、変わりに俺の舌先が入りこむ



「やあぁっ!それ、む、むりぃっ、やめっ……ふぁぁ、あっ!」



かわいい



気持ちよさそうな顔。

もっともっと、よくしてあげたい





「……次、指入れるよ」


濡れそぼったその穴に指を3本挿入する

ガクガクと腰を揺らすチェレンに、さらに指を深く沈めて動かす


「ふ、っう、あぁっ、ソコ、んんん!」

「ココ?気持ちいいの?」

「も、い、から…早く…………挿れて、……」


振り向いた顔はすでにとろけていて、開きっぱなしの口は唾液が端をつたう

その顔見ただけでイきそうになる、我慢できるわけない



「ん、挿れるよ……っ」

既に限界間近の自身をチェレンの中へと沈めていく

俺をオカズに後ろでオナってたのは本当なのか、多少キツイけどスムーズに入っていった


「ひぁぁっ、あ゙ぁ!!…大き………き、つ、んんっ!」

「も、無理。
ごめん…動く」

「あ、ぁっ!待って、……んぅっ、痛っ……まだはや、今動いたらあぁっ!!」


腰を揺らして出し入れすると、ただでさえキツいチェレンのナカがさらに締まる


「チェレ、そんなっ、しめつけない……で…!」

「ひゃ、はぁっ!、んぁぁあ、そんな事、言われても……んぁっ、無理ぃ!!」


「やべ、俺もうイきそ……っ…」
「僕もっ、んんっぁ、ふ、あぁ!」


「出る、…っ!」

「ふ、ぁあっ!、ぅんっ、イっちゃ、…っぁぁあああああ!!」


息を切らしながら、甘いの感覚にひたっていると自分達の状況に気づく


「……チェレン、えっと、大丈夫?
とりあえず服……」


俺はズボンをはき、
チェレンのベタベタになってしまった体に、ひっ掛けるように服を着せる


「……………」
「とりあえず、帰ろう。ここじゃ…ね…」


空はもう薄暗い

ちょうど道の電灯も明かりを灯し始めた



しんと静まりかえる辺り、肌寒い気温にチェレンの手を引き抱きしめる


「少し、寒いね」
「…………うん」

「帰ろ、ベタベタして気持ち悪いだろうし。
風呂入ってご飯食べて、ゆっくり話そう」また並んで歩きながら、ふと考えた


心のもやは消えたような気がする

結局俺のスランプの原因は人肌不足だったのかチェレン不足だったのか。


けど思えば本気で人を好きだと思った事がない俺、きっと今はチェレンが本当に好きなんだと思う





「なんで俺、チェレンが好きって気づかなかったんだろ。こんなに好きなのに」

「…単に鈍感だからだよ、今も…」

「え?」

「別にっ、なんでもない」

(こんな事をしれっと言えるのがまず鈍感なんだ…。)
こっちの気持ちも考えてほしい。そう思うチェレンをよそに、チェレンが好きだという感情で心から満たされたトウヤ

顔がにやついているのにも気がつかない


「あー、チェレン、好きだよ。大好き。」
「……調子良いんだから」

「にしても、大胆だったよね、チェレン」
「う、うるさい!黙って!」

あー、かわいい。

ほんと大好きだ。










「あ、ありがと、チェレン」

「…何のこと」

「チェレンの事好きだって、気づかせてくれて。」


「なっ、あ…、
も、もういい!僕1人で帰る!!バカトウヤ!!メンドー!」

「え?ちょっと!!チェレン!!!?」



end




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