(主N、ヤンデレ・無理矢理・野外・媚薬)


囁きに崩れる






「トウヤ君っ、何の真似だ、これは!!」


Nの城の頂上。

そこで、後ろ手に縛り上げられた手にギリギリと縄を食い込ませて、Nが言った

まあ、俺にいきなり押し倒されてからのこれだから、誰だって混乱はするよな



「っく、………」

「もう、お別れなんだろ?」

「ああ、僕は旅に出る。だから、ふざけるのはよして早く外してくれ……っ」


睨み付けるその顔


今まで見た事のないその軽蔑のような瞳

ゾクゾクする


「最後くらいさ、俺も、自分に素直になろうと思って。」

「……僕を縛りつけたかったっていうのかい?」

「そ。」


そう言って笑うと、また俺を睨み付けてくるN


なんとか逃れようと暴れるNを後ろからひっ掴んで、近くの柱まで引きずりそこへまた押し倒す

手が不自由なため、大きな抵抗もできずに体を打ち付けたらしく、小さく呻いた


「っう、ぐ……」


ひるんでいるうちに、柱に縄を回してNの両手を繋ぐ

逃げられないように、しっかりと。



「よし、と」

「トウヤ君、お願いだ、外してくれ…………っ、………今の君は…どうかしてるんだ、」

「違うよN、今までの俺が、嘘だったんだ。」


そう言って、カバンの中から用意しておいた小瓶を取り出す



薄いピンク色の液体が小瓶の中で揺れる。

可愛らしい色をした、恐ろしい薬



「それは………」

「Nの為の、お薬」



瓶の蓋を開けて、Nに近づけると、警戒して顔を背けるN

その隙に、衣服の上から体に薬を塗り込んだ

とろりとした液体がじんわりと染みていく感覚に、なんとか逃げようと体を揺らす



「一体、何を、……」

「もうすぐわかるよ。」



少しづつ塗り広げているうちに、Nの様子が変わった

頬を赤く染め、息づかいが荒くなり俺の手が体に触れるたび跳ねるような反応を見せる



「っは、…これ、は、…トウヤ、く……!」

「速効性の媚薬。効くの、本当に早いねー」

「び、やく…!?」

「高かったんだから。コレ。」

Nの胸の辺りをまさぐると、過敏に反応してみせる

「ひ、っく!、…………ふぅ、ぁっ!やめ、」

「かーわいいなあ」

手を離してやると、息を乱しながらもまだ抵抗を見せる

しかし振動で衣服が擦れるその刺激にさえ反応してしまうらしく、悩ましい表情で身悶える


「どうしてほしい?」
「おねが、トウヤくっ………外し、て、おねが、いっ」
「それは、ダメ。」
「ぅあ、これぇっ、おかしくなるっ……!!」
「おかしくなったらいいよ」


俺の言葉に涙を浮かべたN

泣いたって無駄だよ、ぐちゃぐちゃになるまで離してあげない



「お、ねが………っ、トウヤくん、………おね、がいっ…………!!」

「だーかーら、何を?」

「さ、……さわっ、て、ぇ…っ……耐えらんな、い……!!」

「…どこを?」

「そんな、の、」

「じゃあわからないな」

「ぅ、あ……酷、ぃっ………!」


体の疼きが酷いんだろう、動かない体を揺らして刺激を得ようとしているN

痛々しくもあるその姿にすら笑みがこぼれる俺


「や、ぁ、トウヤ、くんっ!!」

「どこを、触ってほしいの?」

「ふ、ぅ…っ………下、下、触って……」

「下?ここ?」


媚薬を手に取り、Nの太ももに撫でるように塗り込む

ズボンの上から染みていく薬はNをさらに苦しませる


「ふ、ぁ、違っ……そこじゃ、な、」
「じゃあ、どこ?」
「ぅ゙、あ………っく、ふぇ……………っ、」
「泣いたって無駄だよ」


「ひ、っく、………ぼ、…の、………き、触って………っ」

「聞こえない」

「おねが、ぼく、の、………せ、性器、………さわって……………っ、」

「…まあいっか」


ベルトを外してズボンとパンツを膝まで降ろす

触ってもいないのに、Nの性器からは先走りが溢れ大きく立ち上がっている



「うわ、辛そう。これ、触んなくてもイけるんじゃない?」

「や、ぁっ、無理…………っ!」

「焦んないでよ、時間はたっぷりあるから」

限界寸前のNのそれに、ふぅっと息を吹き掛ける

腰が浮き、ガクガクと震え苦しそうに呼吸をするN


「ぅ、あ゙っ………お願い…………っ、い、イキた、っ…………!」



空になった小瓶を投げ捨て、鞄から新しい瓶を取り出す


「、ヒッ……」
「まだまだあるから、ね」


蓋を開けて、Nの先端にとろとろと液体を流す


伝う雫は皮膚から吸収されて、また更に酷い悦楽をNに与える


「ぁ゙、う…………っ、やぁ………おねが、イかせ、て、……も、やだぁ………、…」

「酷い格好だね、N。」

「誰の、せ……っ……」

「………先走りで、後ろまでトロトロ」


「ひ、っぐ、!?」


Nの足を持ち上げて、アナに小瓶を突っ込む

衝撃にNは射精したらしい、ビクビクと震えている


「わ、まさか初めてでトコロテン?」

「ひ、ぁ……っう、………」

「それとも、初めてじゃないとか」


グリリ、と瓶を押し込めると瓶の中身がNのナカに流れ込む

「ひ、ぎぅ!?」

「初めてだよね。キツいし、」


腸の粘膜から直に吸収された媚薬による疼きと、初めて受け入れる異物からの痛み

射精による快感の波が来たばかりだというのに、おかしくなりそうな感覚が体を駆け巡る



「も、やめ、て、くれ……っ…!!」

「いやだってば。Nが壊れるまで、やめない。」

「やだ、ぁ、……も、むりぃ………っ…!!」


いやいやと体を震わせるNのアナから瓶を引き抜く

溢れた媚薬がトプ…と溢れ、中に何も無くなったソコは物欲しそうにひくつく



「い、や゙ぁ………何、これ、後ろ…、じんじんする……っ!……」

「疼くでしょ、後ろ。」

「やだ、いやだぁ………っ、たすけ、……」

「Nから言うまでは、何もしてあげないよ」

「ぅ、っく………ぁ、あ、ひ、………」


Nの頭も体も既に媚薬のせいでどろどろに溶けてしまっている

けれど、今までこのような行為に疎かった分、この味わった事の無い快感にどう対処していいかわからない



「おね、が、トウヤくん…たすけ、……っ」

「……しょうがないなあ、じゃあ、外してあげるよ。
逃げるなんてできないだろうし」

「っぁ………、」


解放された腕は、抵抗した時に食い込んだ縄のせいで赤く腫れている

震える手を自らの性器へ伸ばし強く上下に扱くが、後ろの疼きは絶えない


「…う、ア…っ……ひ、ぁ、あっ…、く、…!」

「あはは、もう羞恥心すら無いみたいだね」

「い、ゃ……ぁっ、…やだ、後ろ、変……っ」

「後ろの疼きを止めたいなら、後ろを触んなきゃ。ね?」

「うし、ろ……」



― この疼きを消したい


その一心で、今まで触れた事の無い自らのアナに朦朧と指を伸ばす



「そう、それで、指を突っ込んで、かき回す」

「ん、ぁ……ひっ、!」



つぷん、と容易く挿入された指

奥まで進め、ゆっくり指を動かすと、痺れるような快楽に包まれ自然と腰が揺れる



「ひっ、あ、ぁ゙っ、!!」

「一本じゃ物足りないんじゃない?
指、増やせば、もっと気持ち良い」


俺が暗示のように囁くと、Nは従順にそれに従う

三本に増えた指が、Nの後ろをぐちゅぐちゅと犯している


「ひ、やだっ、指、止まら、な…っ!!」

指を動かす度にNを襲う悪い刺激に、これまで快感を知らなかった体は貪欲にそれを求める

媚薬の所為もあり、いくら指を増やして、激しく動かそうとも火照ったNの体の熱は冷めない


「トウヤ、く、ぅ……お願い、後ろ、いじって…ぇ……っ!」

「ずいぶん素直になったね、N、可愛い。」

Nの指が入っている上から、さらに指を挿入してやる

激しく抜き差ししてやると、耐えられないといった様子で地面にへたりこむ


「ぅ、くぁ……や、まだ、駄目、なんでぇ………」

「じゃあ、どこ、いじってほしい?」

「後ろ、のっ………もっと、奥、……熱、い…んだ……っ、」

「……そっか、なら、指じゃ駄目だね」


二人の指を引き抜き、ベルトを外して自身を取り出す

Nを見ていたせいで既に限界まで勃起しているそれを、アナにあてがった


「ひ、…トウヤくっ……!?」

「大丈夫、おかしくなるくらい、気持ちいいから」

「ぅ、ッぁあ゙!!?」


一気に根元まで挿入してやると、衝撃でまたNは薄い精液を発射した

指じゃ届かなかったポイントを突くそれに、脳天から貫かれるような快感がNを襲う



「ひ、ぎ…っ!!」

「…っ凄い締め付け。
力緩めないと、動かせないよ?」

「ぁ゙、………あ、っく、…」

ゆっくり抜き差しをすると、まだ狭いアナはきゅうきゅうと締め付ける


「ふ、ァ゙っ、あっ、く、!!」


痛みを伴う快感は
疼きを少しずつ
消してくれる。

Nは無意識に腰を動かして、自ら挿入を繰り返す


「ああ、N、可愛い。愛してる。」

「ぁっ、く……トウヤ、く、…も、やだ、…やだ、…!」

もう出し尽くした精液は透明に近く、力無くNの鈴口からこぼれる

わずかに残っている理性がトウヤを拒否するが、もう何が本当なのかすらわからない


「離さないから。逃げても、絶対に捕まえる。」

「!、や、う、…や、やら…ぁ…っ、」

「ほら、N、愛してるって、言って?」

「ぁ、あ……ぼ、く………は………」



「俺が、もっと、気持ち良くしてあげる。」




― もっと、

 気持ち良く




溶かされたNの心は、快楽に逃げるかのように、トウヤの言葉に素直に頷いた






「…トウヤ、くん…


……あい、…
して、る……。」


「……うん。

…………N、
愛してるよ…。」

その囁きは、

Nを深い闇へ

突き落とした



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