現代パラレル
カントー組が中学生





「むっつりかオープンかで言ったら、おれは断然オープンの方が男前だと思うんだ」

「…はい?」

いきなり何を言い出すかと思えば。
昼休みの他愛もない会話。次は体育だからと席に戻って着替え始めるクラスメイトも多い中で、なに考えてるんだこいつ。

「グリーン、きみ、頭大丈夫?」

「そんな哀れみのこもった目で見るな!なんだよ、レッドなら分かってくれると思ったのに!」

ごそごそと体操着を引っ張り出しながら、幼馴染みが喚く。
いやいや、たのむから僕を同族に見ないでほしい。顔は無駄に整っているくせになんて残念なやつなんだ。

「つまりきみはオープンスケベだから変態を自重しないってこと?」

「お前なあ、言葉をオブラートに包めよ。まあ、そういうことだ」

というわけであれ。
グリーンが指差す。
目を向けた先には、幼馴染みその2、ブルーがいた。
瞬間、言葉の意味を理解する。

「…水玉だった」

「だろ。あの角度なら、ぜったい見えると思った」

嫌だなあ。これで僕も共犯だ。
グリーンが笑う。

「しょうがねえよ、オレたち思春期男子だもん」






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