小松田さんと久々知

*うっすら血の描写有








冷たい牢獄の中から助け出された時、最初に見たのは真っ赤に染まった藍色の制服だった。

「くくちくん」
「大丈夫ですか、小松田さん」

僕よりも二つ年下の、学園の生徒。
自分のせいで一度生死の際に立たされたこともある。
悔やんでも悔やみきれなくて何度も頭を下げたけど、結局この子は何度でも笑って許してくれた。
久々知くんはあの時と同じ笑みを浮かべて僕を見た。

「ありがとう」
「……お礼は、学園に戻れてからですよ」

頭を下げると、久々知くんは少しだけ笑ったようだった。

真っ赤に染まっていたけれど、どうしてだか最初から、彼を怖いとは思わなかった。







――
実は裏で学園を守る火薬ってかっこいいよね、と滾った結果。
どこかの悪い城に捕まった小松田さんを助け出す火薬委員。実は三郎次と伊助もいます。
タカ丸はお留守番と言う名のカモフラージュ。
火薬が学園を守っていることは重要機密で、教師しか知らない。六年生と学級コンビあたりだけが薄々勘付いている程度。
だから自分達の活躍は隠す。誰も褒めてはくれないけど、それでみんなが平和に過ごしているならそれでいい。
みたいな。


ところで小松田さんと久々知って同じ星座・血液型でしたよね。あと数馬もだっけ?
結構どこかしら似てるんじゃないかと思うんですけどどうでしょう。
ほんわりとした話をまた書きたいですね。うお座A型組で。




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