滝夜叉丸対兵助






とんとん、と二回ほどつま先で地面を蹴った。
そう思った次の瞬間、眼前に掌。
驚く間もなく慌てて首を反らして後ろに跳ぶも、通用する筈もなく。
咄嗟に防御した腕に重い蹴りが入る。骨が軋む。

(この人相手に距離を取ることはできない)

ならば、と思考を切り替え、体勢を低くして足払いをかける。
跳んで躱されるが、私が狙っているのはそこだ。
跳んだ時の一瞬の隙に、私は拳を振り上げた。
だが。

――ダン!

先輩は私の腕を掴み、空中だというのに回し蹴りを入れてきた。
防御が間に合わなかった私はあっけなく倒れ、体勢を立て直す間も無く先輩に肩を踏みつけられる。
抵抗すると、今度は鳩尾に腕を沈めてきた。
降参だ。




――
リハビリ中。
五年の実力ってどんなもんなんだろうと思いつつ。なんだかんだいつも兵助と組手しているのは六年なので、四年ともやらせてみました。
文章力が落ちているのがよく分かりますね。辛い。




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